出版社内容情報
東日本大震災と原発事故の被害、および復興により発生した費用を包括的に把握することを試みる。
東日本大震災と震災が引き起こした原発事故の被害、および震災後の復興により発生した費用の様々な側面について議論を展開する。
第1部「原発事故の被害・費用の把握」では、福島第一原発事故により発生した被害・費用を包括的に把握する。
第2部「震災対策としての被害・費用の把握」では、東日本大震災後の復興を進める上で浮上した新たな被害・費用の把握を行う。
第3部「包括的富アプローチによる被害・費用の把握」では、持続可能性指標として注目される包括的富のアプローチによる被害・費用の把握を行う。
序 章 持続可能な発展から見た被害評価
第1部 原発事故の被害・費用の把握
第1章
内容説明
地震、津波、原発事故、そして復興のコストを総括する。
目次
持続可能な発展から見た被害評価
第1部 原発事故の被害・費用の把握(福島原発事故の影響・被害と経済的評価;原発事故による「ふるさとの喪失」:「社会的出費」概念による被害評価の試み;原発事故被災地域の被害・救済・復興;ケイパビリティ・アプローチに基づく原発事故の被害評価)
第2部 震災対策としての被害・費用の把握(災害によって生じた廃棄物の処理費用と今後の課題;除染の費用対効果;東日本大震災復旧計画としての防潮堤と被災地復興をめぐる諸問題)
第3部 包括的富アプローチによる被害・費用の把握(再生可能資源を中心にした自然資本の震災影響;包括的富アプローチによる被害の把握)
被害・費用を測る
補論 データに見る原発事故の被害
著者等紹介
植田和弘[ウエタカズヒロ]
京都大学大学院経済学研究科教授。京都大学工学部卒業、大阪大学大学院博士課程修了。博士(経済学)、工学博士。京都大学大学院経済学研究科長、環境経済・政策学会会長等を歴任
村松岐夫[ムラマツミチオ]
学術システム研究センター相談役、日本学士院会員、京都大学名誉教授
恒川惠市[ツネカワケイイチ]
政策研究大学院大学特別教授、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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