出版社内容情報
サッチャー改革以降、拡大する一方の格差、貧困の問題をルポ。平等と訣別し、セーフティネットを放棄した社会の先には何が待っているのか――格差先進国イギリスからの警告の書。
内容説明
「機会の平等」をどう実現し、「富の再配分」をどう進めるべきか構造改革の「負の遺産」からの脱却をはかるイギリスの挑戦。平等社会を取りもどす戦いが始まった。
目次
裕福な親の子は、やはり裕福になる
第1部 先頭を走る人々―富裕層の実態(高額所得者の自己認識;法外な役員報酬のからくり;古き良き中流階級のため息)
第2部 最後尾を行く人々―貧困層の実態(あるシングル・マザーの日常;相続されていく貧困;高等教育への遠い道程)
第3部 ここに税金を使いたい(「シュア・スタート」―未就学児の子育てを支援する;ニューアル・グリーン小学校―教育困難校を立て直す;どこまでも面倒見ます―イギリス版ハローワークの実験;「明日の人材」―就職支援の新しい試み)
第4部 税こそ、この国のかたち(慈善事業の限界―気まぐれな善意は役に立たない;税からの遁走―租税回避を許すな;今、おこなうべきこと―一八の提言)
著者等紹介
トインビー,ポリー[トインビー,ポリー][Toynbee,Polly]
『ガーディアン』紙の政治・社会担当コメンテイター。ラジオ・テレビなどにも多数出演。かつてBBC放送で社会問題担当部門部長、『インディペンデント』紙や『オブザーバー』紙のコラムニストなどを務める。英国プレス賞、年間優秀コラムニスト賞などを受賞
ウォーカー,デイヴィッド[ウォーカー,デイヴィッド][Walker,David]
『ガーディアン』がパブリック・セクターの管理職を対象に発行する月刊誌『Public』を編集し、『インディペンデント』紙の主任論説委員も務めた。現在はイギリス経済社会学術評議会のメンバーであり、英国最大の社会調査期間、ナショナル・センター・フォー・ソーシャル・リサーチのディレクター
青島淑子[アオシマヨシコ]
1986年京都大学文学部卒業。高校教諭、『ニューズウィーク日本版』編集協力等を経て、翻訳家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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