出版社内容情報
われわれは、二周目の明治を生きている
明治時代は、われわれが思う「当たり前」が出来上がった時代に他ならない。
近代的な株式会社、証券市場、銀行、学校・教育制度、社会制度、価値観。
しかし、当時築かれたシステムは今、大きな転換点を迎えている。
本書では、日本近代化の原点に立ち返り、先人たちが「何を解決しようとしたのか」という思想や考え方の根源を紐解く。
今のシステムに変更を加えるにせよ、刷新するにせよ、その成り立ちを知っておくことは不可欠である。
激動の明治と混迷の現代。両者の類似点に着目しながら、渋沢、岩崎、大倉ほか9人の実業家たちがその時代において、
どう難問を克服していったのかを描き出す。不透明な時代を切り拓くための、大きな示唆に富む一冊。
【目次】
まえがき
一章●「近代」という鞭をあてられた日本
二章●実業という果実に、人々を巻き込むために ――渋沢栄一①
三章●人々からの「期待」が「信用」に変わるとき ――渋沢栄一②
四章●小判を描いた扇子(せんす)に頭をさげよ ――岩崎弥太郎①
五章●ライバルを倒し続けた勝者が観た景色 ――岩崎弥太郎②
六章●やがてなりたき男一匹 ――大倉喜八郎①
七章●罪のない糠(ぬか)味噌(みそ)を腐らせる ――大倉喜八郎②
八章●「克己力」のバケモノ ――安田善次郎①
九章●六七十は鼻たれ小僧、働き盛りは八十から ――安田善次郎②
十章●共鳴し合う「誠実さ」 ――森村市左衛門①
十一章●儲けんと思わば、天に貸せ ――森村市左衛門②
十二章●託された近代化の夢 ――小栗上野介と三野村利左衛門
十三章●陽気な改革者 ――三野村利左衛門②
十四章●命に逆らいて君を利す、これを忠という――広瀬宰平
十五章●事業の進歩発達に最も害するもの ――伊庭貞剛
あとがき●跋(ばつ)にかえて――彼らが、現代に示唆するもの
参考・引用図書(基本図書および会話・数字等引用文献)



