出版社内容情報
江戸の火附盗賊改・長谷川平蔵の人気は高いが、捕物だけでなく、無宿人のために石川島に人足寄場を作るなど、改革者としても傑出しており、その実像を紹介する。
内容説明
実在の平蔵は、火盗改として、凶悪犯を一網打尽、失業対策として、人足寄場を創設した歴史的英雄である。鬼平は身銭を切って情報を買った。21世紀は、自営型人間を求めている。鬼平は、努力して気配りした。鬼平は、オトリを使って犯人を逮捕し、銭相場を操って、寄場の運営費に充てた。鬼平は、世俗を超えて、使命感で働いた。かくして、鬼平は、リストラの嵐の中で復活する。
目次
1 鬼平の時代
2 火附盗賊改
3 妖盗葵小僧
4 人足寄場
5 外国の犯科帳
6 冷遇された平蔵
7 鬼平がよみがえる