出版社内容情報
不安や悩みは解決しないけれど、解消できる―。
この本は、5000人以上のがんを告知されて不安や悩みを抱えた患者と家族に対話を通じて寄り添う活動を続けている医師が、人生の困難に直面したときに、自分の生き方を見つめ直すきっかけをつかんでもらうことを願って書いた本です。読みやすい小説仕立てになっていますので、自分が、家族が、大切な人が、がんになって不安でたまらない気持ちになったとき、読んでもらいたい1冊です。
内容説明
本書は小説という形をとっていますが、がんになったことで精神的な苦悩を抱えて深く悩む人々との対話の様子を、実際のがん哲学外来で見ているかのような物語が展開されています。あなたが人生の困難に直面したとしても、対話を終えた患者さんと同じように、少し明るくなったり、人生を少しだけ別の角度から見るようになったりと、自分らしく日々を生きるきっかけをつかんでいただけると思います。5000人以上のがん患者と家族に寄り添い生きる希望を与えてきた医師が贈る、救済の書!
目次
ただ、横にいるだけでいい
生きているだけで、必ず誰かの役に立っている
なぜ、私ががんになった?
好きで不良息子になったわけじゃない
病気になっても、病人になってはいけない
今は嵐の毎日でも、いつか必ず凪の日が来る
「寂しい」という言葉が孤独を癒やす
医者が、がんになって気づいたこと
正論よりも配慮のほうが大切
人と人が出会えば対立することもある
がんになったことを妻に言わない理由
人には「死ぬ」という最後の仕事が残っている
今の君はもう大丈夫
著者等紹介
樋野興夫[ヒノオキオ]
順天堂大学名誉教授、新渡戸稲造記念センター長、恵泉女学園理事長。1954年島根県生まれ。医学博士。癌研究会癌研究所、米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター、米国フォックスチェイスがんセンターなどを経て現職。2002年癌研究会学術賞、2003年高松宮妃癌研究基金学術賞、2004年新渡戸・南原賞、2018年朝日がん大賞、長與又郎賞。2008年順天堂医院に開設された医療現場とがん感者の隙間を埋める「がん哲学外来」が評判を呼び、翌年「NPO法人がん哲学外来」を設立し、理事艮に就任。これまで5000人以上のがん患者と家族に寄り添い生きる希望を与えてきた。その活動は「がん哲学外来カフェ」として全国各地に広がっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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