心を操るウイルス - なぜ思い通りの人生を生きられないのか

リチャード・ブロディ/森弘之

東洋経済新報社（2013/08発売）

• サイズ B6判／ページ数 349p／高さ 19cm
• 商品コード 9784492045022
• NDC分類 361.4
• Cコード C0034

出版社内容情報

どうして自分の人生を楽しめる人とそうでない人がいるのか？　あなたの心の中に忍び込み、心を操るマインド・ウイルスの真相に迫る！

あなたは、なぜ自分の思い通りに生きることが難しく、
それも年を追うごとに複雑さが増しストレスがたまってくるのかと
考えたことがあるでしょうか。

原因の1つは、
進化を続けるマインド・ウイルス（心を操るウイルス）です。
このウイルスがあなたの心を蝕み、
あなたが幸せを追い求めようとするのを阻止しようとするのです。

マインド・ウイルスは、あなたの心の一部を占領し、
あなたが望む生き方とは別のほうへ導くことで、
あなたにとって最も大切なものからあなたを遠ざけます。

このことは、人知れず進行するため、
あなたが気がつくことといえば、年をとるにつれて楽しみが減り、
人生がよりストレスの多くなっていくということだけです。

マインド・ウイルスの感染を私たちは完璧に避けることはできません。
しかし、そのウイルスを追い出すことは可能です。

マインド・ウイルスがどのように人の心を操り、
どのように広がっていくのかを理解することが、
ウイルス退治への大きな第一歩となることでしょう。

プロローグ　あなたの心は操られている
第１章　ミームとは何か
第２章　ミームがあなたの人生を決める
第３章　ウイルスが棲む三つの世界
第４章　ＤＮＡのサクセスストーリー
第５章　ミームの進化
第６章　男女のかけひき─―進化の根源
第７章　何がおかしくなったのか
第８章　私たちの心はいかにして操られるのか
第９章　自己進化するマインド・ウイルス
第１０章　利益目的のマインド・ウイルス
第１１章　あなたの心をマインド・ウイルスから救う

【著者紹介】
リチャード・ブロディ
著作家、マイクロソフト・ワード開発者
1981年にハーバード大学を中退してマイクロソフト社に入社。Microsoft Wordの開発者、ビル・ゲイツの技術的なアシスタントとして活躍。同社を辞めた後は、米国で人気の高いトーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」をはじめ、数々のテレビ番組やラジオ番組に出演するなど幅広く活躍。現在も、さまざまなことに幅広い興味をもって取り組んでいる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆき]

私の知りたい内容は書かれていなくて、ちょっとチョイスを間違えました。遺伝子系かと思いきや、そうじゃなくって。

2013/11/28

[ステビア]

科学読み物なのか自己啓発本なのかハッキリしてほしかった。あまり読む必要はない。ミームという概念には興味があるので勉強したい。

2013/11/26

[Kentaro]

ダイジェスト版からの要約 マインドウイルスは実際に物体として存在はしないが、人間の心の中に生きている。 このウイルスは、テレビのコマーシャルや、音楽や宗教を通じて、どんどん伝染していく。友達や親子でたわいもない話をしているときにも伝染する。 例えばテレビでコマーシャルされている飲料はコマーシャルを通じて、マインドウイルスが感染し、通常の二倍もの売上に繋がる。政治もプロパガンダによりどんどん感染し、ポピュリズムにより政策を後押しすることになる。実態はないが確実に感染する力を得た商品がヒット商品になっていく。

2018/05/15

[MasakiZACKY]

リチャード・ドーキンスが提唱した「ミーム」の影響と対処法について述べた一冊。ミームとは、人の考えや文化が伝達されたり模倣されたりするときの最小単位のこと。内容は甚だ微妙であった。この手の内容で、わざわざミームなるものを導入する必要があったのか。影響力に関する心理学や、行動経済学で話されていること以上のものは何も無かった。無理にミームという単語を組み込んで、余計に分かりにくくなっている。リチャード・ドーキンスが提唱したときの意図は分からないが、少なくとも、この本での取り扱われ方は不本意であろう。

2015/08/31

[漆黒猫]

最近は脳神経系のハードっぽいのを読む機会が増えたので、今度はソフトっぽいのをえらんでみた。 何でもミームに関連つけるのもどうかと思うが、考えは面白い。もう少しマインドウイルスに対抗する具体的なワクチンが書いてあればよかったかな。

2015/06/18