出版社内容情報
責任感の欠如、性的退行。現代の男は堕落した!? 一流の人生指南、旅の極意。幻の短篇も特別収録した極上エッセイ集。
男の堕落とはなにか――笑いと涙の極上エッセイ集
責任感の欠如、性的退行。現代の男は堕落した!?一流の人生指南、旅の極意。幻の短篇も特別収録した極上エッセイ集。
内容説明
人間本来の魅力は体力よりも体型よりも、年齢とともに備わる色気と知性である―四十を越えて美しさを増すシチリアのオヤジ達に心ひかれ、地球上のあらゆる道楽を堪能できるラスベガスの夜に人生を想う。日本を危うくする「男の不在」を憂いつつ、人気作家が自在につむいだ傑作エッセイ集。街道小説「かっぱぎ権左」特別収録。
目次
第1章 帰れずとも帰るべき町
第2章 パリからのラブ・レター
第3章 かっぱぎ権左
第4章 下戸の福音
第5章 回天の一日
第6章 男の不在
第7章 灰色のマトリョーシカ
著者等紹介
浅田次郎[アサダジロウ]
1951(昭和26)年、東京生まれ。著書に「地下鉄(メトロ)に乗って」(第16回吉川英治文学新人賞)、「鉄道員(ぽっぽや)」(第117回直木賞)、「壬生義士伝」(第13回柴田錬三郎賞)、「お腹召しませ」(第1回中央公論文芸賞、第10回司馬遼太郎賞)、「中原の虹」(第42回吉川英治文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろんこ*勉強のため休止中
182
辛口失礼。 高級クラブで(行ったことないけど)、自分好きな中小企業のおじさんが延々と自分語りをしている感じだった。一番理解不能だったのは、レストランで割り勘にしている見知らぬ若いカップルに説教したところ。男性が女性に奢らないことに対して憤っていた。昔の男性のダンディズムなのかもしれないが、各個人で価値観をは違うのだ。他人に押し付けてはいけない。案の定、しら~っとされて終わっていた。あと三島由紀夫の血を吸ったソファーで毎晩、三島作品を読みふけっていたのにもドン引き。ハマる人ははまるのかもしれないけど...2015/09/07
のぶ
31
いろんなところで掲載された雑文を纏めたもので、通勤の電車で暇つぶしに読んだので、特別にどうといった感想はないが、唯一、浅田次郎が自衛隊時代に、市ヶ谷駐屯地の総監室で、三島由紀夫の血を拭ったという部分にはドキッとした。近年、三島由紀夫の名を聞いたり読んだりすると緊張する。起こした事件と、残した作品の凄さが少しずつ判ってきたから。だが今の自分には三島の文学には歯が立たない。2015/07/30
saga
27
『つばさよつばさ』に続けて著者のエッセイを読む。タイトルから旅に関するものだけかと思ったが、各紙誌に掲載されたエッセイの集積。興味深いのはアサヒ芸能に掲載された「○○の不在」シリーズだ。男に関する考え方に素直に肯けないが、年齢の8掛け論はなかなか面白い。2017/05/10
りー
23
今まで単行本になってこなかった雑多な端書きを集めた様な造りだからか、浅田次郎にしては一本一本のエッセイのクオリティが極めて低い。勇気凛々シリーズが良かっただけに残念。プロ意識と実力を兼ね備えた作家だと思っていたのだけれどなぁ。とりあえずこのエッセイから入ってしまった人は『勇気凛々ルリの色』を読むべし。そっちのが断然面白い。2015/09/07
とみやん📖
16
久しぶりに浅田次郎のエッセー集を読んだ。旅、本、歴史、食、家族など、価値観がよくわかる。 司馬遼太郎、井上ひさし、三島由紀夫、李鴻章、西太后、乾隆帝、藤原伊織など、浅田次郎が敬慕する人たちにまつわるエピソードもまた楽しい。 国内のそこここに旅したくなった。2021/07/22
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