内容説明
脳出血で倒れ、右半身麻痺と失語症のリハビリと闘う夫との日常を、愛情たっぷりに描く痛快エッセイ。自分が倒れないための本音の介護情報が満載。「リハビリより鉄道、介護よりドラゴンズ」という脳天気な夫婦の、発病から1年間のお笑いリハビリ日記。
目次
エピソード1 脳出血と緊急入院と立浪引退発表
エピソード2 右片麻痺と失語症と開幕投手・浅尾
エピソード3 退院と鉄ちゃんと燃えよドラゴンズ
おわりに
著者等紹介
大矢博子[オオヤヒロコ]
書評家・コラムニスト。大分県生まれ。北九州市立大学を経て、民間気象会社に入社。1996年に結婚退職、以後、名古屋在住。趣味で始めた書評サイトをきっかけに書評家となり、『小説推理』『本の雑誌』をはじめ多くの新聞・雑誌にブックレビューやコラムを掲載するほか、文庫解説多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
46
病と怪我の差はあるが、救難・救命・リハビリ経験を持つ自分的には妙に頷ける所も多々あり、(大矢ファンであることを差し引いても)なかなか感慨深く読んだ。しかし篤さんはもともと高血圧気味だったってこと?脳出血の直接的原因は何だったんでしょう?2011/01/17
Akihiko @ VL
33
大好きな書評家・大矢博子さんの笑える闘病記。ある日突然、生涯の伴侶が脳溢血で倒れ、右半身マヒと失語症を患ってしまう。普通ならば目の前が真っ暗になりそうな悲劇だ。だが、大谷夫妻は色んな意味で普通ではなかった。妻の博子さんは底抜けの明るさを持った熱狂的な中日ドラゴンズファンで、旦那さんは超絶脳天気な鉄道オタクだったのだ。「夫の手術日だろうが関係ない。中日ドラゴンズの試合があるのだから」「失語症で妻の名前は言えないくせに、鉄道の名前はスラスラと言える」など愛と笑いに満ち溢れた素晴らしいエッセイだった。2014/08/28
らぴ
12
ネットの日記では、旦那さんが倒れてからしばらくのことは書かれていなかったので、やっぱりいろいろあったんだなぁ……と感慨深かった。いつも楽しい日記やツイートを書かれている大矢さんらしい日記に、笑ったりうなずいたり。趣味を持つことは大切だなぁ〜と実感した。2010/10/24
お華
6
★★★★☆続き、ぜひ出して欲しいな(^∇^)2014/05/25
綾_部_悠_太
6
書評家、大矢博子さんのご主人が脳出血で倒れて、それからの闘病記。 というと堅苦しく感じるかもだが、大矢さんのことをご存知の方ならわかるだろうけれど、笑いの要素も多数。あと、中日ドラゴンズネタも多数。 もちろんそれだけじゃなくて、身内がもし同じように倒れた時、どうしたらいいかなども書かれていて参考になる。 何故か最後は元気に、前向きになれる不思議な本。2013/10/30