出版社内容情報
短く・シンプルな「直球フレーズ」で、
子どもが主役の学級へ!
本書の概要
学級づくりは、正解がひとつではありません。だからこそ、思うようにいかずに悩んだり、周りの先生と比べて落ち込んだりすることもあるはずです。本書では、「子どもが主役の学級」をつくるため、「短く・シンプルに」「遠回しではなく、まっすぐに」を意識した「直球フレーズ」を提案します。
この「直球フレーズ」は、ただシンプルであるというだけでなく、「自主・自律・自治」を日々の授業・生活の中で“本当に育てていく”という視点で練り上げられています。そのため、道徳教育と特別活動の充実、そして自己調整学習の理論を取り入れた授業づくりという2つを、学級づくりの土台に据えています。褒める・叱る・支える・励ます――学級づくりの要となる言葉かけで、子どもたちの意欲や自己認識を引き出し、学級の文化そのものを育てていく道筋を示します。
本書からわかること
「自主・自律・自治」を、学級の日常にする
「自主・自律・自治」は掲げるだけでは育ちません。本書では、それぞれを丁寧に整理しながら、子どもが自分の意思で選び、決め、動くための環境づくりを考えます。そして大切にするのは、子どもに求める前に、教師自身が「自治・自律・自主」を意識した行動をしているかという視点。学級づくりは、言葉の技術だけでなく、教師の姿勢と積み重ねによって説得力が生まれることを、学校内の様々な例を通して紹介します。
「直球フレーズ」とは何か
本書が提案する「直球フレーズ」は、きつい言い方や一方的な命令ではありません。子どもたちに対して、事実や目的を、遠回しにせずまっすぐ伝える言葉かけです。ポイントは、子どもに丸投げする「放任」ではなく、子どもの様子を見取りながら、必要に応じて選択肢や支えを用意し、自己決定・自己選択へつなげていくことです。
たとえば、学級の中でよくある場面でも、
「どうする?」
「どうしたい?」
「どっちにしよう?」
といった短い問いが、子どもをまずは「考える側」に立たせます。叱る/褒めるの前に、まず「自分で判断し、行動する」ための回路をつくる。それこそが直球フレーズの考え方です。
こんな先生におすすめ
・学級づくりが空回りしている感覚があり、言葉かけを見直したい先生
・「自主・自律・自治」をスローガンで終わらせず、日常の行動に落とし込みたい先生
・道徳教育・特別活動を、学級経営の中心に据え直したい先生
・自己調整学習を「授業技術」ではなくしっかりと学びたい先生
・新任・若手で、まず“明日からの一言”が欲しい先生
・中堅~ベテランで、学級の文化づくりをもう一段深めたい先生
【目次】
もくじ
Contents
はじめに 1
プロローグ
失敗と出会いが教えてくれた子どもが主役の学級づくり
実践の空回り 10
転機となったラーメン屋さんでの一言 14
学年主任との出会い 16
自己研鑽と自己啓発 18
理想とする学級づくり 20
第1章 「直球フレーズ」で学級をつくる
「自主・自律・自治」を意識した学級づくり 24
「自主・自律・自治」へと向かうための最低条件 31
「自己調整学習」 34
学びに向かう力と「自己調整」 39
第2章 「直球フレーズ」の伝え方
[算数科の授業開き]算数の勉強は、楽しいですか? 楽しくないですか? 68
[自己選択・自己決定]誰とどのように学習する? 74
[算数科の測定の領域で]レッツ スタート 分度器タイム 80
[漢字50問テストに向けて]自分との戦いです 86
[3年生初めてのリレーで]正直に言います。まだまだ下手です 92
[運動会の閉会式後]どうしたの? 98
[交流学習に向けて]どんなことを知りたい? 104
[初めて合奏をしたとき]最後まで演奏できたことがすばらしい! 110
[休み時間]廊下を歩きましょう 116
[違和感を覚えたとき]なんか変だよ。どうしたの? 122
[学級通信を発行するとき]何がすばらしいかというと…… 128
第3章 「自主・自律・自治」を基にした学級づくり
「自主・自律・自治」を支える教師の姿勢 136
「時 ・礼・場」による生活基盤の確立 138
係活動と当番活動 144
「プロジェクト活動」の意義と充実 152
「プロジェクト活動」と学級会 158
朝の会と帰りの会を創る 160
エピローグ
子どもとともに「自主・自律・自治」へと向かう
実践のつながり 166
子どもたちの変容 168
参考文献 172
著者紹介 174



