出版社内容情報
学校で純粋なコーチングはできない。
それでも、ハンドルをゆだねる対話はできる。
教育関係者のための確かなコーチング実践書。
■本書の概要
学校には、評価・指導・責任という枠があり、教育現場で「コーチングそのもの」を行うことはできません。しかし、その考え方を教育の言葉に翻訳すれば、子どもや同僚との関わりを大きく変えられます。国際資格を持つプロコーチ×公認心理師が、理論から実践まで体系的に解き明かす、教育者のための入門書です。
■本書からわかること
●国際資格を持つプロコーチが書いた、正統派の入門書
著者は、国際コーチング連盟(ICF)の国際資格と、国家資格の公認心理師を持つプロコーチ。世界中のコーチが基準とする考え方を、教育現場向けにわかりやすく整理し直しました。見様見真似のコーチング本ではなく、確かな理論に裏付けられた内容を、理論編・実践編・探究編の3部構成で、初めての方でも順を追って学べます。
●子どもの「ハンドル」を握り直す、具体的な関わり方
評価を挟まない「非評価性」を土台に、子どもの声を聴く関わり方を解説します。事実・解釈・感情・願いという4つの視点での聴き方、提案が誘導にならないための3つのコツ、短時間でも使える「ミニU字」など、具体的な手法を解説。思春期特有の悩みへの向き合い方や、豊富な会話例から、明日から使える関わり方がわかります。
●同僚や管理職など、大人どうしの関わりも変わる
同僚から相談を受けると、つい「こうしたらいい」と助言したくなりますが、本当に求められているのは正解ではなく、状況の整理や、自分では見えていない視点であることも少なくありません。そうした関わりを、上下関係のない仲間どうしがコーチ役・クライアント役を交代しながら実践する「ピアコーチング」の始め方や、管理職・指導主事など立場が違う相手との「縦の関係」での関わり方まで。子どもだけでなく、職場の対話全体が変わる方法がわかります。
■こんな先生におすすめ
・「コーチングが大事とは聞くけれど、学校でどう使えばいいかわからない」先生
・子どもだけでなく、同僚や管理職との対話ももっとうまくいく関わり方を知りたい先生
・体系立った理論から実践まで、ゼロからじっくり学べる入門書を探している先生
【目次】
第1部
第1章 聞くことの力
第2章 コーチング的な関わりについて
なぜ、「言葉の整理」から始めるのか
「コーチング」という言葉の広がりと混乱
そもそも、コーチングは、どこから来たのか
コーチングとは(信頼できる基準から整理する)
コーチングとカウンセリングの違い
なぜ、教育現場では純粋なコーチングができないのか─逆説から始めたいこと─
なぜ「ハンドル」という言葉を使うのか
純粋なコーチングが機能しやすい領域とは─そして、そこにひそむ落とし穴
それでも、「コーチング的な関わり」はできる
「誘導型」と「思いやり型」─コーチングの中にも二つのモードがある
教育者の関わりを整理する「コミュニケーションスタンスの4象限」
コーチング的な関わりのU字プロセス─「Uの字」で関わる
必要に応じて関わりを使い分ける
第3章 コーチング的な関わりに欠かせない3つの視点
学んでも「手応えがない」のは、なぜか
マインドセットについて
国際的基準(ICF)でも、マインドセットは“技術以前”として位置づけられている
プロセスについて
プロセスの重要性を「デート」の事例で考えてみる
ICFの基準でも、プロセスは「スキル以前」に位置づけられている
私がコーチングのプロセスとして紹介している「6つの基本ステップ」
この6ステップをどう使うか
忙しい教育現場では、プロセスを短く使ってみる
中学3年生の事例で、①~⑥のプロセスをたどってみる
「U字プロセス」と「6ステップ」の関係性─2つの地図を持つ
スキルについて
ペーシングについて
なぜペーシングが最初に来るのか
言葉によるペーシング/非言語によるペーシング
ペーシングの個人差を理解する─ソーシャルスタイルという視点
教育現場での具体例
ペーシングがあるから、次のスキルが生きる
傾聴について
なぜ「聴かれると、考えが深まる」のか
傾聴には「深さ」がある:3つのレベル
「待つ」とは、何もしないことではない
教育現場での具体例
承認について
なぜ「褒める」より「承認」が大切なのか
4種類の承認
教育現場での具体例
「問いかけ」について
なぜ問いかけが大切なのか
「質問」「発問」「問い」の違い
問いかけの「広さ」 ─クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョン
問いかけの「視点」を切り替える─チャンクアップとチャンクダウン
問いかけの「機能」─深める・広げる・意味を問う
教育現場での具体例
要約・言い換え(パラフレーズ)
リフレーミング(視点の転換)
反映
第2部 実践編
第4章 子どもへのコー
内容説明
ハンドルをゆだねる対話のデザイン。教育関係者のための確かなコーチング実践書。指導や評価の責任を負う教育者には、純粋なコーチングはできない。それでもできる「コーチング的な関わり」を、元教員×プロコーチ(国際資格PCC保持)×公認心理師が体系化する。
目次
第1部 理論編(聞くことの力;コーチング的な関わりについて;コーチング的な関わりに欠かせない3つの要素)
第2部 実践編(子どもへのコーチング的な関わり;大人へのコーチング的な関わり;自分へのコーチング的な関わり)
第3部 探究編(コーチングやコーチング的な関わりを、どう学び、身につけ続けるか)
著者等紹介
木村彰宏[キムラアキヒロ]
復興支援NPO職員、小学校教師(認定NPO法人Teach For Japanフェロー2期生)を経て、株式会社LITALICOに入社。ジュニア事業部で子どもたちの発達支援に、人材開発部で教育に関心のある学生・社会人のキャリア支援に携わる。2020年4月、コーチングで起業家や経営者を支援する株式会社コーチェットに参画し、トレーナー兼コーチとして活動。2021年4月には軽井沢風越学園に加わり、5年ぶりに学校現場へ戻る。2024年4月、文部科学省認定の研究機関兼経営コンサルティングファーム株式会社MIMIGURIに参画。2025年7月からは、生駒市教育委員会事務局に任期付職員としても入職。そのほか複業では、プロコーチ(国際コーチング連盟認定PCC/CTI認定CPCC)、公認心理師・キャリアコンサルタントとして、コーチングを含む個人への支援、研修・ワークショップ設計、ファシリテーション、キャリア教育、全国の教育委員会での研修・育成支援など、教育と組織の間を横断しながら幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




