出版社内容情報
現代人にも身近な28のテーマで、古代ローマの日常生活を紹介。衣食住、娯楽や医療や老後、冠婚葬祭、性愛事情まで。一読すれば2000年前にタイムスリップ! 知的興味をかきたてる、極上の歴史案内。
内容説明
1200年もの長き繁栄を誇った古代ローマ。そこに暮らす庶民たちの日常生活とは、一体どんなものだったのか。高層アパートが密集する首都ローマの住宅事情から、娯楽やファッション、医療や老後、冠婚葬祭、さらには性愛事情まで―史料をひも解きながら、現代人にも身近な28のテーマで、当時の社会とその実情を紹介。一読すれば2000年前の喧噪にタイムスリップ!古代ローマへの知的興味をかきたてる、極上の歴史案内。
目次
ローマ帝国の人口
身分と社会
首都ローマの人口
ローマの住宅事情
浴場と温泉
水と都市生活
平均寿命
性
愛
結婚〔ほか〕
著者等紹介
樋脇博敏[ヒワキヒロトシ]
1964年、宮崎県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程を単位取得のうえ退学。博士(文学)。東京大学文学部助手、東京大学大学院人文社会系研究科助手、電気通信大学電気通信学部講師を経て、東京女子大学現代教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぺったらぺたら子
11
出稼ぎの若者が妻に宛てた手紙。「他の者が帰郷して僕だけがアレクサンドリアに残っているからといって、心配しないでください。給料が出たらすぐに仕送りするので、子供の世話をよろしく。僕が戻る前に赤ん坊が生まれるようなら、男の子はそのままにしておいて、女の子のほうは捨ててください。/僕が君のことを忘れるなんてありえないよ。どうか心配しないでください。」何気なく普通な感じ。2017/01/25
冬見
8
同時代史料が残っている前3世紀より後の時代、共和政末期から帝政期にかけてを中心に古代ローマ人の日常生活のありようを全28章にわけて解説。藤村シシンさんの先生ということで新刊の宣伝をしているのを見て買い、そのまま6年(嘘でしょ……)。ポンペイのドキュメンタリーと映画を観たので試しに読んでみたらつるつると。世界史が弱い私でも楽しく読めたので世界史に強い人はもっと楽しめそう。古代ローマに限らず、文化や芸術にとって社会は単なる背景ではないことを忘れてはならないなと本書を通して強く思った。2022/03/05
柊
7
当時最盛期であったローマ帝国の人口は5000万人。漢帝国も同じくらいいて、そのときにおける地球の総人口の半分がローマ帝国と漢帝国に存在していた。国力の源は大きな国土と民の数とはよく言ったものだ。2020/11/18
TMHR ODR
4
⭐×4。主に紀元前1世紀から紀元後2世紀の原典からほどよく証言をひろいながら、古代ローマの社会風俗を紹介した本。通史ものでは見逃すような内容を、法律や宗教などトピックごとに分けて紹介してくれてなかなか読みやすい。読んでいて改めて、英語のあの単語がラテン語が語源なんだなと気付いたことも多かった。2016/10/16
じょあん
3
古代ローマを見るうえで欠かせない28のテーマごとにその実相に迫っている。 『古代ローマ人の24時間』は時間の流れに沿って見ていったが、こちらはテーマ別で事典的な読み方もできる。 時代もそれなりに幅を持たせて、時代による推移にも言及がある。ローマ人たちの人生・生活について知りたい場合、 最初のうちに読んでおくのがおすすめ。2025/03/17