出版社内容情報
本書の概要
「問題解決的な学習」は社会科学習の本質であるが、その解釈は多様である。では、異なる解釈の下、それぞれの理想像はいかなるものか。13名の研究者が「問題解決的な学習」という観点から社会科の過去を振り返り、現在を見つめ、未来を探っていく。
本書からわかること
「問題解決的な学習」は社会科の本質
1947年に我が国に社会科が誕生してから今日に至るまで、「問題解決的な学習」は常に大切にされてきた学習論です。社会科の本質と言っても過言ではないでしょう。
とはいえ(あるいは、「だからこそ」)、問題解決的な学習にはさまざまな理解や解釈があります。
では、そもそも問題解決的な学習とはどのようなものであり、その理想とすべき姿はどのように考えられるのでしょうか。
こんな先生におすすめ
社会科の本質について考えたい先生や、問題解決的な学習の多様な解釈について知りたい先生、「覚える社会科」から「考える社会科」への転換をめざす先生におすすめです。
目次
第1章 社会科の「問題解決的な学習」の“過去”(社会科の「問題解決的な学習」の役割;社会科教育史から見た「問題解決的な学習」)
第2章 社会科の「問題解決的な学習」の“現在”(社会や環境に関わる課題の解決志向型の社会科学習の提案;「知識の成長」を中核にした小学校社会科の授業デザイン―「問題解決的な学習」の実質化のために;かかわり合いを通して問題の本質に迫る子どもたち ほか)
第3章 社会科の「問題解決的な学習」の“未来”(社会科の「問題解決的な学習」の現在地;これからの社会科の「問題解決的な学習」に求められるもの)
著者等紹介
唐木清志[カラキキヨシ]
筑波大学教授。1967年群馬県生まれ。新潟大学教育学部卒業、筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。博士(教育学)。静岡大学助手・講師・助教授、筑波大学講師・助教授を経て、現職。日本公民教育学会会長、日本社会科教育学会副会長、全国社会科教育学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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