出版社内容情報
写真でわかる3~5歳児の豊かな学び。「参加」から「参画」へ! 子ども発の探究的な保育実践を提案!
本書の概要
本書で紹介する「つながる保育」とは、保育者がテーマを決めたり主導したりするのではなく、子ども自身が興味・関心のあることから、もっと知りたいこと・試したいことを見つけ、遊びや生活の中で学びを深めていくプロジェクト・アプローチに基づく実践です。
本書からわかること
子どもの「なんでだろう?」が豊かな学びにつながる!「つながる保育」3つの段階:「つながる保育」のプロジェクトを3つの連続した段階として捉えることで、保育者と子どもたちによる目的を持った探究として、深まりや盛り上がりを生むことに役立ちます。
第1段階 テーマやトピックを見つける・決める―プロジェクトの始まり。子どもが興味・関心のあるテーマから、探究の的を見つける。
ステップ2 探究する―プロジェクトの発展。探究の的に向けて探究する。
ステップ3 探究を振り返り表現する―プロジェクトの締めくくり。探究を振り返り表現する。
「つながる保育」で大切にしていること
①探究する
②計画ウェブマップをつくる
③サークルタイムを実施する
④探究が深まる環境づくり
こんな人におすすめ
保育というものは、特に若手保育者にとって分かりにくさを抱えたままのものとなり、「どうして〇〇先生は、あんなにアイデア豊富で豊かな保育ができるのだろう」と、たくさんの疑問や羨ましさを抱えているでしょう。 社会福祉法人檸檬会で、プロジェクトアプローチに関する往還型研修を実施したところ、多くの保育者の実践に変化が生まれ、探究的な保育が次々と生まれました。ではそれらの実践は、どの面を切っても同じような保育実践だったかと言うと決してそうではありません。むしろ、保育者と子どもたちとの間での、その時に、そこでしか奏でることのできないハーモニーが生まれたのです。つまり、保育者が「型」を知ったことで、子どもたちの対話を引き出し、環境や関わりが豊かになり、探究が進んでいったのです。 保育は面白いものであるからこそ、多くの人にその魅力を最大限に感じてほしい。そのためにこの書籍が活用されることを心から願っています。
内容説明
第1段階、テーマやトピックを見つける・決める。第2段階、探究する。第3段階、探究を振り返り表現する。つながる保育3つの段階。子どもの「なんだろう?」が豊かな学びにつながっていく!
目次
第1章 つながる保育が重要なわけ(なぜ、つながる保育が必要なのか;つながる保育を始める前に、押さえておくべきこと;つながる保育を進めるうえでの基本的な解説)
第2章 つながる保育の進め方(プロジェクトの始まり;プロジェクトの発展;プロジェクトの締めくくり;プロジェクト全体を通した流れ)
第3章 つながる保育の実践事例(川のゴミを取りたい;大雨のニュースから考えた安全な暮らし;竜巻から広がる天気への関心;土の違いについて知りたい;どうしたら高く積めるのか;お米は全部一緒じゃないの?)
第4章 つながる保育 実践者座談会
著者等紹介
青木一永[アオキカズナガ]
社会福祉法人檸檬会副理事長。大阪総合保育大学非常勤講師。1977年、岐阜県下呂市生まれ。大学卒業後、国家公務員として勤務。その後、社会福祉法人檸檬会に入職し、園長職等を経て現職。園長時代に大学院に通い始め、2019年博士学位取得。2015年日本乳幼児教育学会新人賞受賞。また、プロコーチとして主に保育園園長や経営者のコーチングを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。