内容説明
コンピテンシー・ベイスの授業で、どんな状況下でも学びを止めない。全国の小・中学校に見る「学びの本質」15の提案。
目次
第1章 ポスト・コロナショックの授業づくりにおける三つの問い(第一の問い どうすれば、時数不足の下でも子どもに質の高い学びを保障できるか?;第二の問い どうすれば、子どもの学びを止めない学校とすることができるか?;第三の問い どうすれば、子どもをアクティブ・ラーナーに育てることができるか?)
第2章 時数不足の不安を払拭するコンピテンシー・ベイスの授業づくり(オーセンティックにアレンジした教科書の学び;実生活に即して、探究的に、シンプルに;子どもの文脈を中心としたテーマ学習の実際;「見方・考え方」を生かして軽重をつける;創出と受容、転移をコアにした教科融合カリキュラムの開発;解説)
第3章 どんな状況下でも子どもの学びの止めない学校づくり(オンライン学習の導入を契機とする授業と家庭学習の新たな連携;子どもの学びを支えるオンライン授業の取組;ポスト・コロナにつなげるオンライン・クロスカリキュラムの取組;個が自律的に学ぶ単元内自由進度学習;家庭学習にも探究を;解説)
第4章 子どもをアクティブ・ラーナーへと育て上げる教師の支援(「学習法」で自律した学習者に育てる;主体的・協働的に学ぶ子どもに育てる;共通した学び方が生み出す学校文化;自己学習力を高める取組;社会を変革できる子どもに育てる;解説;コンピテンシーは個人と社会のWell‐beingのために)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
杉本一生
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コロナは、もう一度教科研究の重要性を教えてくれた。2021/02/06
U-Tchallenge
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新学習指導要領改訂に携わった奈須正裕先生が、新型コロナウイルスにより露呈することになった学校現場や教育の課題を三つに集約された。それを提起されるところから始まる。この三つの課題は、今に始まったものではないように感じた。このコロナショックでより顕在化したということだろう。そして、この三つの課題に沿うようにして、ポスト・コロナの授業づくりについて論じられている。とてもまとまりがあり、読みやすい一冊となっている。現場にいる者にとっては必読の一冊となっている。そして、実践に移していかないといけないだろう。2020/10/17