内容説明
新学習指導要領を読み解く。子供本来の学びの在り方と「資質・能力」育成との関係。「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業づくりの原理。今こそ問うべき「教科の本質」。
目次
第1章 子供の視点に立って教育課程を編む(学習指導要領と教師の日常;なぜ一〇か月に渡って教科等別の部会が立ち上げられなかったのか)
第2章 資質・能力を基盤とした教育(資質・能力を巡る国内外の動向;内容と資質・能力の関係;コンピテンスという思想;質の高い問題解決の実行を支えるトータルな学力;転移への過剰な期待は誤りである;非認知的能力の重要性と育成可能性;マインドセットとメタ学習)
第3章 知識基盤社会と社会に開かれた教育課程(農業社会から産業社会へ;産業社会から知識基盤社会へ;社会に開かれた教育課程)
第4章 各教科等の特質に応じた「見方・考え方」(日常の生活経験だけでは到達しがたい科学的認識の深まり;「見方・考え方」の角度から教科等を眺め直す)
第5章 主体的・対話的で深い学びの実現(アクティブ・ラーニングという言葉;主体的・対話的で深い学びを実現する三つのポイント;有意味学習;オーセンティックな学習;明示的な指導;資質・能力が兼ね備えるべき汎用性の正体)
著者等紹介
奈須正裕[ナスマサヒロ]
上智大学総合人間科学部教育学科教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程教育心理学専攻を単位取得退学、博士(教育学)。神奈川大学助教授、国立教育研究所教育方法研究室長、立教大学教授などを経て平成17年より現職。新学習指導要領に関わっては、中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会、教育課程企画特別部会、総則・評価特別部会、幼児教育部会、中学校部会、生活・総合的な学習の時間ワーキンググループ、小学校におけるカリキュラム・マネジメントの在り方に関する検討会議、小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議、2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会等の委員として、重要な役割を担う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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