内容説明
人はいつから「善」「悪」に二分して、それを基準にものごとを考え始めるようになったのか。そもそも「よい」「わるい」とは何で判断しているのか。「性善説」でも「性悪説」でも、「原罪説」でもなく、人はみな「よく」生きようとしている。
目次
序 人はみな「よく」生きようとしている
1 漂流する教育―二つの思い込み
2 「人間観」の喪失と思想の「偏向」
3 現代社会と国家を超えて
4 「民主主義」国家
5 「民主主義」の教育
著者等紹介
村井実[ムライミノル]
1922年、佐賀県生まれ。慶應義塾大学名誉教授。専門は教育哲学。広島高等師範学校を経て、広島文理科大学(教育学専攻)卒業後、慶應義塾大学その他において教育学を講じる。この間、ハーヴァード大学、チュービンゲン大学、ケルン大学、プリンストン高等研究所に招かれ、哲学、思想史、教育史等の研究を行う。教育哲学会会長、日独教育協会会長、日本通信教育学会会長、日本学術会議(第15期)会長等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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