科学的な『読み』の授業入門 文学作品編

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 167p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784491015903
  • NDC分類 375.85
  • Cコード C3037

内容説明

今日本の各地で「学級崩壊」の危機が叫ばれている。確かに少なからぬ学級で教師の話を聞かない、教師の指導を無視する、授業が成り立たない―といった状況があるようである。そこには、その学校・その学級・その教師の指導の在り方を超えた、今の学校のシステムそのものの中に潜む矛盾が、鋭い形で顕在化しているという要素が少なくない。とは言え、一方では教師の指導によってある程度までは改善できるものでもある。そして、そのポイントの一つが授業不成立を克服するということにある。言うまでもなく授業不成立の克服には様々な観点からのアプローチが必要である。が、まずは何をどのように授業で教えていくべきかという確固とした教科論・教育方法論が必要となる。ところが、残念ながら教育学の分野では確固とした教科論・教科教育論がまだ確立されていない。特に本書の課題である「国語」は、その未確立の程度がひどい。本書は、そういった状況に対して、どうやったら子どもたちに確かな国語力をつけることができるか、どうやったら子どもたちが手応えを感じられる国語の授業が可能となるか―ということを明らかにしようとするものである。おそらくは以上のような「学級崩壊」克服の一つの手がかりも見えてくるのではないかと思われる。

目次

1 科学的な「読み」の授業とは何か(文学作品・表層のよみ;小説;詩 ほか)
2 小学校・文学作品をどう読むか(小説(物語)
詩)
3 中学校・文学作品をどう読むか(小説;詩;短歌・俳句)