出版社内容情報
ロシアの傭兵部隊であるワグネルについて綴った初めての書。ワグネルは「プーチンのシェフ」と呼ばれる大統領の側近の一人プリゴジンによって創設された民間軍事会社で、クレムリンの意を受け世界各地で軍事工作を行っているとされている。本書はワグネルに身を置き、ウクライナやシリアなどで実戦を潜り抜けてきた元司令官が綴った手記である。傭兵部隊の活動の実態が生々しく描かれているほか、ワグネルはロシアの地政学的野望を満たす手段ともみなされるため、本書は軍事に関心のある人だけでなく、広く国際政治に関わる人にとっても非常に興味深い作品である。
内容説明
ワグネル元指揮官が綴る初の手記。欧州各国で話題の書!
目次
傭兵への道
ルハンシクでの任務
新たな任地へ
戦闘の準備
サルマ
世の中の支配者たち
指揮官の苦労
中休みの日
「恐れ知らずの」砂漠の鷹
十字砲火を浴びて
逃した勝利
後方にて
キンサバ郊外の一日
突撃はなかった
キンサバの陥落
イスラム戦士との遭遇
コペイカ
負け戦
パルミラ近郊
やったぜ!
負傷
昏睡
勲章
振り出しに
快適な出発
ハイヤーン
勝利の代償
医者
移転
ふたたびパルミラへ
で、ボーナスは?
峠にて
シャエル油田
フメイミム基地
俺が去ってからのシリア
著者等紹介
ガビドゥリン,マラート[ガビドゥリン,マラート] [Габидуллин,Марат]
1966年生まれ。ロシア民間軍事会社ワグネルの元指揮官。リャザン空挺軍士官学校を卒業後、10年にわたってロシア軍空挺部隊に所属したのち除隊。クラスノヤルスク地方の犯罪組織「タタリーナ」に加わり、そのときの活動により3年間服役する。2015年ワグネルの一員となる。ウクライナ、その後シリアなどで指揮官として活躍した。2019年ワグネルを去る。2022年、初の自叙伝をロシアで刊行した
小泉悠[コイズミユウ]
1982年千葉県生まれ。早稲田大学社会科学部、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了(政治学修士)。民間企業、外務省専門分析員、未来工学研究所研究員、国立国会図書館非常勤調査員などを経て2019年から東京大学先端科学技術研究センター特任助教、現在は講師。専門はロシアの軍事・安全保障
中市和孝[ナカイチカズタカ]
翻訳家。パリ第八大学数学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
kan
紙狸
Katsuto Yoshinaga
フク