内容説明
茨城県鹿嶋市・常総市、福島県双葉町での活動実践から見えてくる、歴史資料の保全と保存、救出と復旧へ向けての現状と課題。
目次
序 被災と活動の開始(資料救出活動の開始から茨城史料ネットの設立へ―三・一一から七・二へ;茨城における大震災被害と歴史資料の状況)
第1部 災害アーカイブの実践(地域における被災文化遺産救出態勢の構築と課題―茨城県・福島県の事例から;原子力災害被災地における民間アーカイブズ救出・保全の課題―福島県双葉町の実践から;被災資料の救出から地域への還元まで―茨城県鹿嶋市龍蔵院における実践 ほか)
第2部 災害アーカイブから考える(福島の被災から学ぶ歴史資料の保存と地方史研究―地域史研究講習会「災害と向き合い歴史に学ぶ」参加記;原子力災害被災地における地域資料保全の現状と課題―福島県双葉町の事例から;歴史資料の保存・活用における専門職とネットワークの意義 ほか)
著者等紹介
白井哲哉[シライテツヤ]
1962年横浜市生まれ。浅野高等学校卒業。明治大学・同大学院で故木村礎教授に師事して日本近世史を専攻。埼玉県教育委員会の学芸員として文書館、博物館、文学館などで勤務ののち、2009年に日本アーカイブズ学の教員として筑波大学へ移る。2011年、茨城文化財・歴史資料救済・保全ネットワーク(茨城史料ネット)の結成に参画。現在、筑波大学図書館情報メディア系教授。博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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