出版社内容情報
なぜ江戸時代は260年余も続いたのか？幕藩体制を支える核であった、村役人たちの仕事を知ることこそが江戸時代の理解に繋がる。なぜ江戸時代は260年余も続いたのか？ 全国には6万を超える村があったが、各村には名主や庄屋と呼ばれるスーパーマンが存在していた。彼らこそが幕藩体制を支える核であり、彼らの仕事を知ることこそが江戸時代の理解に繋がる。
序 章 武士のいない村の政治と自治
第１章 上野国旗本知行所の名主伊能家の仕事
第２章 武蔵国幕領の名主・大惣代佐野家の仕事
第３章 播磨国御三卿清水領知の庄屋・「取締役」三枝家の仕事
第４章 播磨国姫路藩領の大庄屋三木家の仕事
終 章 徳川日本と村役人
山? 善弘［ヤマサキ ヨシヒロ］
著・文・その他
内容説明
名主さんも庄屋さんも凄かった！！徳川日本を支えた真の立役者！
目次
序章 武士のいない村の政治と自治
第１章 上野国旗本知行所の名主伊能家の仕事
第２章 武蔵国幕領の名主・大惣代佐野家の仕事
第３章 播磨国御三卿清水領知の庄屋・「取締役」三枝家の仕事
第４章 播磨国姫路藩領の大庄屋三木家の仕事
終章 徳川日本と村役人
著者等紹介
山〓善弘［ヤマサキヨシヒロ］
１９６８年、兵庫県に生まれる。２００３年、関西大学大学院文学研究科史学専攻博士課程後期課程修了。神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター研究員、奈良教育大学教育学部特任准教授を経て、東京未来大学モチベーション行動科学部専任講師。博士（文学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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2
よく旅行先で、史跡として整備された江戸時代の豪農の住宅を見かけるが、庄屋は何をしていたのか、今まであまりわからなかった。冒頭、紹介があるように、義務教育の教科書で説明される範囲は誠に少ないと思う。そんな知識の隙間をちょうど埋めてくれる本。やや著者の主張の繰り返しがくどいが、豊富な資料に基づく説明がとてもわかり易い。江戸時代は8割が農民で、生産される米と政治体制は切っても切れなかったが、支配階級の武士は都市に暮らしており、農民と武士の間に立つ者こそが庄屋であった。役割も多く、その様はさながら中間管理職…2022/04/06
Mentyu
2
幕藩体制は「庄屋」をはじめとした実務を担う村役人なくして成立しえなかったという視点を、村方文書の分析を通して論じている。近世は村落レベルまで文書行政が浸透しており、細かい動向まで追えてしまうからすごい。ただ、本書は村役人が重要という主張に終始した内容となっており、もう少し掘り下げた分析があっても良かったのではないかと思った。2019/05/11
コーリー
0
江戸時代の村役人の仕事について、地域・領主の違う4人の村役人を例に書かれた本。本書では一般にはあまり知れていない大庄屋・惣代・取締役などの広範な地域を管轄する村役人の存在についても書かれており、興味深かった。「幕藩領主は村役人に支えられて初めて支配者となり、権力を振るうこともできた」ということがよく分かった。2019/08/05
