核の世紀―日本原子力開発史

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  • サイズ A5判/ページ数 443p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784490209365
  • NDC分類 539.091
  • Cコード C3021

出版社内容情報

日本の核・原子力・原発をめぐって、政治史的・社会史的・思想史的に歴史学の領域から初めて真正面に考察

第一部 20世紀と核
 20世紀と核 1905年から2011年へ
 補論1 日本におけるTVAと原子力
 補論2 只見川電源開発から柏崎刈羽原発へ
 核兵器と人文学 科学技術史の彼方で思考すること
 ウェーバー社会学の成立と原子力社会の予兆  
 安全保障と憲法 「立憲主義の危機」論に対する疑問 
 
第二部 戦後日本と核
 原子力開発と五五年体制 国家構造改革論としての原子力開発構想
 科学技術広報外交と原子力平和利用 スプートニク・ショック以後のアトムズ・フォー・ピース
 「核の傘」と核武装論
 戦後平和国家の核保有と戦後政治
 原子力問題と京都学派 その一断面

第三部 地域と原発 
 原発立地政策の形成過程と地域 電源三法体制成立前後
 原子力災害
 虚構の核燃料サイクル 徳之島MA-T計画反対運動から六ヶ所村核燃反対運動へ
 1960年代における原発誘致と村落社会 美浜町丹生部落を中心にして
 地域と原発

内容説明

広島・長崎・ビキニ環礁、そして福島第一原子力発電所事故。被爆国でありながら、なぜ日本は「安全神話」を信じ、原子力開発を進めたのか。「核なき世界」に向け、3・11事故が起きた歴史的必然性を問う。

目次

第1部 二〇世紀と核(二〇世紀と核―一九〇五年から二〇一一年へ;日本におけるTVAと原子力;只見川電源開発から柏崎刈羽原発へ;核兵器と人文学―科学技術史の彼方で思考すること;ウェーバー社会学の成立と原子力社会の予兆;安全保障と憲法―「立憲主義の危機」論に対する疑問)
第2部 戦後日本と核(原子力開発と五五年体制―国家構造改革論としての原子力開発構想;科学技術広報外交と原子力平和利用―スプートニク・ショック以後のアトムズ・フォー・ピース;「核の傘」と核武装論;平和国家の核保有と戦後政治;原子力問題と京都学派―その一断面)
第3部 地域と原発(原発立地政策の形成過程と地域―電源三法体制成立前後;原子力災害と「地元」;虚構の核燃料サイクル―徳之島MA‐T計画反対運動から六ヶ所村核燃反対運動へ;一九六〇年代における原発誘致と村落社会―美浜町丹生部落を中心にして;地域と原発)

著者等紹介

小路田泰直[コジタヤスナオ]
奈良女子大学文学部教授・副学長

岡田知弘[オカダトモヒロ]
1954年生まれ。京都大学大学院経済学研究科教授

住友陽文[スミトモアキフミ]
1963年生まれ。大阪府立大学現代システム科学域教授

田中希生[タナカキオ]
1976年生まれ。奈良女子大学文学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

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中曽根と正力が国会に原子力予算案が緊急上程(1954年3月2日)。ここが不幸の原点である。中曽根は98歳まで長生きしているが。アイゼンハワー大統領の、国連でAtoms for Peace(12月8日)。中曽根の庇護者が三木武吉(171頁)。中曽根は、原子力は超党派で開発体制を樹立し、強力な国家権力を背景として推進すべきと考えた(182頁)。他、岡田知弘先生の玉稿で、熊野市の漁民は、1971年突如中電の原発誘致発表以来、反対運動。2016/12/26

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