内容説明
今から55年前、アマチュア奇術界のホープであった著者が、日本奇術の発展を願って刊行し、今なお最高の入門書との呼び声の高い本書を、著者の没後20年に当たる今年、歳月の経過を埋めるべく、マジック研究家松田道弘氏が解説を加えて復刊。
目次
1 序編(カード(トランプ)奇術について
使用するカードについて ほか)
2 基礎篇(カットとシャフル;嘘のカットと嘘のシャフル ほか)
3 かあどまじっくあらかると―カード奇術傑作集(カードの輪;4枚の“2” ほか)
解説(松田道弘)(技法メモランダム;この本に解説されたトリック解題 ほか)
著者等紹介
高木重朗[タカギシゲオ]
1930年東京に生まれる。慶応義塾大学経済学部・法学部卒業。衆議院事務局主事、日本奇術連盟(J.M.A.)副会長・東京アマチュアマジシアンズクラブ(T.A.M.C.)会員・同青年部副部長などを歴任。その他、多くの奇術研究所に指導幹部として関与。1991年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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菊池 孝人
1
オリジナル版は1956年初版発行(力書房)とのことで著者高木重朗氏は当時若干26歳! 基本技法の解説、応用トリック14題、厳選トリック10題。 いずれも良質のものがセレクトされており小野坂東氏のクラシカルなイラストも良い。 そして松田道弘氏による書き下ろしの序文1頁と36頁に渡る「解説」がもの凄い。 55年前にオリジナル版を読まれてからの氏の思いの丈を全てぶっつけての鬼気迫る入魂ぶり。 氏の数十年に渡る調査研究を惜しみなく使っての解説は、まさに必読。 二大巨人高木氏、松田氏のコラボ版。 2016/03/22