内容説明
美術、建築、写真、映画からメキシコ文化を読み解く。革命のエネルギーを放つリベラの壁画、ピンクを大胆に使ったバラガンの建築、アルバレス・ブラーボのボンデージ写真、フリーダ・カーロの痛々しい自画像など…。20世紀メキシコはナショナリズムが高まる一方で、その強力な磁場がヨーロッパの亡命シュルレアリストたちをも引き寄せ、ユニークで多彩な芸術を生み出した。そのダイナミックで繊細な魅力に迫る一冊。
目次
第1章 メキシコ文化という謎
第2章 ルイス・バラガンの建築
第3章 アルバレス・ブラーボと写真
第4章 愛は抱擁する―フリーダ・カーロの芸術と生涯
第5章 メキシコの男優たち
第6章 メキシコのミューズ(女優)たち
第7章 ブニュエルのメキシコ、メキシコのブニュエル
第8章 ディエゴ・リベラの人生遍歴と美術モダニズムへの挑戦
第9章 亡命シュルレアリストの魔術的創造―レオノーラ・キャリントンとレメディオス・バロ
著者等紹介
野谷文昭[ノヤフミアキ]
1948年神奈川県生まれ。東京外国語大学大学院修了。現在、東京大学人文社会系研究科・文学部教授。研究対象は現代詩、現代小説、映画など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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