内容説明
サンバ、タンゴ、「コンドルは飛んでいく」、「コーヒールンバ」だけじゃない。陽気なダンス音楽の歌詞に鋭い批評がこめられる。生活の喜びと悲しみをリズムとともに表現し、音楽を通じて社会変革を夢見る。多民族・複数文化が共存・共鳴しあう音楽大陸=中南米。その歴史をひもとき、現場の鼓動を伝える。達人9名による鮮烈な案内書。
目次
第1章 概説・中南米の音楽―その歴史と特徴
第2章 サルサと北米ラティーノの音楽
第3章 米墨、ボーダーランドで鳴り響く音楽―ハリウッド産ラテン・エンターテイメントとは異なるチカーノ/メキシコ北部音楽、その歴史とトピックス
第4章 キューバの音楽をめぐる継続性と断絶性―祝祭のリズムからレゲトンまで
第5章 ダブ―南国ジャマイカ発の人工的音響
第6章 ベネズエラ―更新されつづける伝統
第7章 ペルー大衆音楽の発展略史
第8章 ボリビア音楽―その歴史と地域性
第9章 ムジカ・セルタネージャ―ブラジルの田舎(風)音楽
第10章 鉛色時代の音楽―独裁政権下(一九七六~八三)のアルゼンチン・ロック
著者等紹介
石橋純[イシバシジュン]
東京大学教養学部教員。スペイン語教育とラテンアメリカ地域文化研究を担当。1985年、東京外国語大学スペイン語学科卒業。家電メーカー駐在員として1996年までのべ8年間ベネズエラに居住。現地で祭りと宴の現場に「100万回」立ち会う。2000年東京大学大学院博士課程修了、ベネズエラのバリオを舞台とする民族誌で学位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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