ポストモダンの新宗教―現代日本の精神状況の底流

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784490204476
  • NDC分類 169.1
  • Cコード C1014

内容説明

70年代以降に発展期をもった「新新宗教」の特徴と、現代日本の精神状況を読み解く。

目次

第1部 宗教運動の変容(「旧」新宗教と新新宗教;新新宗教の信仰世界;輪廻転生と終末観)
第2部 ナショナリズムの興隆(反世俗主義とナショナリズム;新新宗教のナショナリズム;日本人論と宗教)
第3部 モダンへの対抗(宗教復興の中の新新宗教;1970年から90年へ;近代的価値に抗して;現代宗教と悪)

著者等紹介

島薗進[シマゾノススム]
1948年、東京生まれ。東京大学文学部宗教学宗教史学科卒業。現在、東京大学文学部(大学院人文社会系研究科)宗教学宗教史学科教授。主な研究領域は比較宗教運動論、近代日本宗教史
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mittsko

7
現代日本の「宗教と政治」について考えるための必読書! 文字どおり、これを読んでいないとこのテーマについては語れない 本書はもともと、近代以降の日本の主要な新宗教団体の歴史のうちに、オウム真理教を生み出したものを特定しようとする仕事というべきものだ 特徴は「新霊性運動=文化」という非教団的な同時代現象との連なりを読み解くところ 刊行から15年経ったいま、本書が二次的主題とするナショナリズムの問題がクローズアップされている こうしてかえって、より大きな宗教史のなかに昨今の状況を位置づけるのに役立つ (コメ欄へ2016/02/22

Sensyuraku

1
01年の本なのでちと古め。7.80年台に急成長した新新宗教の解説がありがたい。幸福の科学とか。日本人論やナショナリズム、新霊性運動と宗教との関連なんかも面白く読めた。2016/07/16

yu01

1
新新宗教にみられる、たとえば現世救済的から現世離脱的への変化や、宗教的ナショナリズムといえるような様相、また反世俗主義の高まりをどう捉えるか。この本ではポストモダンの世界的な文化的潮流の現れとして捉えている。新宗教のナショナリズムは巷の日本人論の旺盛な消費と呼応していて、そこから国民的アイデンティティの希求の広がりまでみえてくる、とか新鮮。宗教史からの現代文化論とも読めるかも。最後に、オウム(ほか)が持った悪について宗教史的に捉えるなら、未熟な集団としてだけでは片付けられないよね、と示唆してる2013/07/21

ぴー

0
後半は読みにくくてパラ読み。前半はわかりやすくて面白かった。個人主義化が新新宗教を生み出した一因という考えが興味深い。2011/06/24

穂積

0
カルトといわれる宗教を教義をもとに説明し、かつその背景の日本社会を考察している。すべてを肯定しきれるものではないが、このような試みがなされていることがないので、興味深く読むことができた。2011/06/19

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