内容説明
中世を「相剋」の世界としてとらえ、その実像を民衆の側から解き明かす13編の論文集。
目次
戦後中世史学の展開と課題
申状の系譜
永仁の「紀州御合戦」考―悪党の時代と評価をめぐって
近江国葛川と琵琶湖西岸村落―御殿尾・滝山をめぐって
播磨国在田荘の支配をめぐって
和泉国における地頭領主制の展開
13・14世紀の高野山における寺領経営の特質―御影堂陀羅尼田を中心に
建武徳政令と地域社会―下総香取社の情報収集
足軽と応仁・文明の乱
山城国西岡の「応仁の乱」
戦国期の領国間通行と大名権力
戦国期大友氏と「方角衆」・「方角之義」
寛永期における一柳氏の転封と分知