内容説明
数ある名所図会のなかでも、その嚆矢として知られる『都名所図会』より100図を収録。当時の生活・風俗・習慣・年中行事などを興味深く解説する。町々や辻々、寺院や神社に昔の面影を色濃くのこす京都の、手軽な観光ガイドとしても絶好。
目次
1 東山区
2 上京区
3 中京区
4 下京区・南区
5 左京区・北区
6 右京区・西京区
7 伏見区
8 京都近郊―宇治市・長岡京市・八幡市・綴喜郡
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
3
1780年に刊行されたのが本書の元となる「都名所圖會」。江戸時代中期の京都の寺社や風俗を伝える古典として有名。当時から京都は観光名所としての地位を確立し、江戸への土産として大ヒットした。好評につき、7年後に続編が刊行され前作で入りきらなかった史跡を入れたものまで登場。日本における観光ガイドの元祖といえる。当時は名称として存在しなかった東山区や南区、西京区まで区分けされているので、現在の読者にも分かりやすい。2022/07/26
上高野
0
何度でも折に触れて開く本。散歩の友でもある。『都名所図会』(1780年刊行)から百カ所を選び、各々の「今まで」がていねいに説明されている。実際に行って見ると二百年前の面影がちゃんとあることも愉しみ。2010/01/18
わ!
0
歴史散歩には欠かせない(と私だけが思っている)名所図会である。しかも都名所図会は、名所図会の中でも、初めての名所図会となった都名所図会である。さちなみに…この都名所図会だが、ネットでは国際日本文化研究センターのページから、かなり詳しく読むことができる。便利な世の中になったよね~。2017/11/01
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