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内容説明
ヨーロッパ文明の故郷としての「古代」ギリシア文明から、喧噪と活気にあふれる「現代」のギリシアまで。ギリシア史を彩るさまざまなエピソードを通じて、古代と現代との二つの視座から立体的にギリシアの「歴史」と「今」を語る。
目次
ギリシアとは何か
ギリシアの歩み
風土と環境
「古代」の発見
ミケーネ文明とその世界
創られるギリシア神話
ポリスと景観
競技会と社会
民主政治とその基盤
ポリス世界の国際関係〔ほか〕
著者等紹介
村田奈々子[ムラタナナコ]
1968年生まれ。青森県出資。東京大学文学部で西洋史学、同大学院総合文化研究科で地域研究を専攻。ギリシア留学を経て現在、同大学院博士課程に在学中。著書に『250語でできるやさしい現代ギリシア会話』(周藤芳幸と共著、白水社)、論文に「ギリシア独立戦争と匪賊クレフテス」(歴史学研究会編『社会的結合と民衆運動』、青木書店)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パラ野
15
戦中戦後のレジスタンス運動の部分のみ再読。ジェンダーの視点も入っている良本。2015/08/25
catfist
0
辞典というか、先史時代から現代に至る、風土論も含めたギリシア通史と呼ぶべきもので、内容は当然に古典期とその前後を中心としている。神話と歴史的事実の関係にまつわる話が面白く、またテセウスのシュノイキスモスが集住か国政統合か、という論点は初めて見た。そして、どちらが答えというより、そもそも古代において語られてきたシュノイキスモス伝承そのものが、当時の政治状況に応じて語り直されてきたという。神話と歴史を繋ぐのは、当時の政治の都合というわけだ。2021/02/02