創元文芸文庫<br> イギリス人の患者

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創元文芸文庫
イギリス人の患者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488805036
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

【英国最高の文学賞ブッカー賞受賞作】

詩的散文。
どこまでも広がる物語の唐草模様。
途中で止めるわけにはいかない。池澤夏樹

廃墟のごとき屋敷で
顔も名前も失った男が語る
美しく妖しい物語

砂漠に墜落し燃え上がる飛行機から生き延びた男は顔も名前も失い、廃墟のごとき屋敷に辿り着いた。世界からとり残されたような場所へ、ひとりまたひとりと訪れる、戦争の傷を抱えたひとびと。それぞれの哀しみが語られるとともに、男の秘密もまたゆるやかに、しかし抗いがたい必然性をもって解かれてゆく──英国最高の文学賞、ブッカー賞五十年の歴史の頂点に輝く至上の長編小説。訳者あとがき=土屋政雄/解説=石川美南

内容説明

砂漠に墜落し燃え上がる飛行機から生き延びた男は顔も名前も失い、廃墟のごとき屋敷に辿り着いた。世界からとり残されたような場所へ、ひとりまたひとりと訪れる、戦争の傷を抱えたひとびと。それぞれの哀しみが語られるとともに、男の秘密もまたゆるやかに、しかし抗いがたい必然性をもって解かれてゆく―英国最高の文学賞、ブッカー賞五十年の歴史の頂点に輝く至上の長編小説。

著者等紹介

オンダーチェ,マイケル[オンダーチェ,マイケル] [Ondaatje,Michael]
1943年セイロン(現在のスリランカ)、コロンボ生まれ。トロント大学で学士号を、クイーンズ大学で修士号を取得。70年『ビリー・ザ・キッド全仕事』が高い評価を受け、カナダ総督文学賞を受賞。小説では、92年『イギリス人の患者』がカナダ総督文学賞とブッカー賞を、2000年『アニルの亡霊』がカナダ総督文学賞とギラー賞とメディシス賞を受賞。07年『ディビザデロ通り』で、三度目のカナダ総督文学賞受賞となる。16年にはカナダ勲章の最高位にあたるコンパニオンの称号が授与された。18年、ブッカー賞五十周年を記念して歴代受賞作から最高の作品を選ぶゴールデン・マン・ブッカー賞を『イギリス人の患者』が受賞

土屋政雄[ツチヤマサオ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

111
「砂漠は風に舞う布。誰のものでもなく、誰も所有できない」。四人が集う場所は戦争の終結を迎えるフィレンツェの古い屋敷。しかしその者たちの心はそこには無い砂漠へ誘われる。戦争の疵を癒すように互いの物語を語る四人。中でも火傷で何者か判別できない患者による愛の物語はそれぞれが抱えるもどかしさを浮かび上がらせる。国があることによる戦争。区別があることによる疎外感。向き合った生死の意味。彼は砂漠の無色無地を擬した喩えのよう。理想から遠い現実はいつか辿り着くのか。静かな月の光を思わせる端正な文章に浸りながら読み終えた。2024/01/21

たま

64
とても期待して読んだ。イメージは期待通りの美しさだが、『アニルの亡霊』と同じく戦争が背景なのにリアリティに欠け、物語に入っていくのが難しかった。特に砂漠探検家の探検、恋愛、火傷の部分は甘っちょろいものを感じた。シーク教徒の工兵パートは爆弾処理作業の緊張感にリアルを感じて面白く読んだ。それでも結末の行動は唐突でメッセージをくっつけたよう。ハナが探検家を看護する崩壊した屋敷の描写が長いが、このあたりのイメージは廃園の美の綴れ織のようで新古今的-東洋的な印象だった。イギリスの詩にこういうものがあるだろうか。2024/04/15

sin

58
言葉が組み上がってゆく、男の…女の…思考と云う暗闇に堕ちてゆく、恋愛とは相手を変えようとする行為だろうか?それが相手の人格や習慣を無視して自らを押し付けるならば、それはもう人種や文化を無視して従えようとする戦争行為とどこが違うのだろうか?無邪気な子供のように愛は身勝手で良いのだろうか?物語ではヒロシマが白人と有色人種との間に幕を曳くが、それは身勝手の象徴であるのだろうか?◆英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊を読破しよう!http://bookmeter.com/c/3348782024/12/24

道楽モン

46
鳥取砂丘も見たことが無いくせに、心はアフリカの砂漠を彷徨う。想像でしかないイタリアの廃墟。この2地点を行き来しつつ読書は進む。第二次世界大戦末期、運命に手繰り寄せられたかの様に修道院の廃墟に集いし4人。ナチスによって隠された爆弾の処理を施す兵士、全身火傷を負ったイギリス人らしき患者のケアに没頭する看護婦、彼女の父親の親友である男。詩的な文体で、アジール的空間の静謐さを描きつつ、徐々に語られてゆく各自の人生。戦争を舞台に、作者自身の体験も織り込まれた静かだが熱い物語。爆弾処理のインド人の成長譚に心踊った。2024/05/13

星落秋風五丈原

39
【ガーディアン必読1000冊】ハナがずいぶんと他の主人公より幼い印象。登場人物が等分に描かれている。映画とはまた別物。2024/07/21

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