内容説明
人工知能「ソロモン」完成のため奔走する天才プログラマー、ヒルトン。だが、大銀行に土壇場で融資を断られ、計画は頓挫寸前に。それを皮切りに次々襲いかかる災難。ダメ押しは、なんと末期ガンで余命あと数週間という診断だった！世界一不運な男が、双子の兄弟と手を組みたくらんだ、人生最後、一発転逆の大博打とは？その奇想天外かつ緻密な計画を軽妙洒脱に物語る、痛快ハイテク・コンゲーム小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
paluko
5
再読ってなってるけど読メ上の初読はたしか入院してる人のお見舞いに上げるために買って内容確認したときのなので、三読以上にはなってると思う。基本はエンタメの形式をとった小説ですが、今回p.151から始まる砂漠のシーン（砂漠には清潔さがある。絶対の感覚が、いつも思考を助けてくれる静寂がある）が味わい深いなと思いました。車を飛ばして砂漠に行ける環境が羨ましい。2019/09/28
