内容説明
「そんな馬鹿な」クーリッジは愕然とした。全世界の情報を収集、分析する究極の謀報機関〈図書館〉。館員の一人クーリッジは、秘密漏洩防止のため仲間の監視を命じられてたのだが、ある日、〈ドクター〉と呼ばれる館員が外部と通じていることに気づく。アメリカ合衆国の最高機密を知りつくした12名のアナリスト―彼らの中に裏切者がいるというのか?現代スパイ小説と国際謀略小説の妙味が渾然となった、衝撃の超大作登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コージ
2
上巻を読む限り作者が賢すぎるからか凡人が理解するのが非常に難しい謀略小説、スパイ小説みたいである。時代は冷戦時代の末期。ソ連が不穏な動きをする。東西ドイツの国境線の東側に戦車部隊を集結。それを見張っているのはスパイ衛星やらCIA、NSAなどの情報を全て見る事が出来る諜報機関ライブラリー。その機関の12人のアナリストに裏切り者がいる。監視の為自宅にまで監視カメラを付けて性癖まで覗く。性的描写が余りにも多過ぎる。この小説、大丈夫か‼?と思ったら最後の数ページで謀略ものらしくなって来た‼。下巻には期待している。2020/02/25
卍ザワ
0
国際謀略小説。チェスタトン・カフカを思わせる、取っ付きにくい、小難しい設定だが、アメリカの作家らしい、娯楽に徹した展開。まぁ、しかし、東京創元社らしい、マニアックなスパイ小説。2015/12/13
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