創元SF文庫<br> 銀河核へ〈下〉

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創元SF文庫
銀河核へ〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 337p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488776022
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

未知の種族トレミ・カの支配宙域に繋がる超次元移動用トンネルの建設、という大仕事を受注した小型宇宙船〈ウェイフェアラー〉は、銀河中心核に向けて航海を続けていた。途中で訪れる天体の光景や、様々な異星種族の生態──訳あって火星を逃げ出してきたばかりの新人乗組員ローズマリーにとっては、すべてが驚きの連続だ。彼女たちはいくつもの危機を切り抜けながら、目的地をめざす。はたして、そこには何が待ち受けているのか?

内容説明

銀河共同体政府からの大仕事を受注したトンネル建造船“ウェイフェアラー”。一年近くに及ぶ長い航海で訪れる様々な天体と、そこで出会う異星種族たち―訳あって火星を逃げ出してきたばかりの新人乗組員ローズマリーにとっては、すべてが驚きの連続だ。彼女たちはいくつもの危機を乗り越えて、未知の種族トレミが支配する銀河系中心部をめざす。そこで待ち受けていたものは?

著者等紹介

チェンバーズ,ベッキー[チェンバーズ,ベッキー] [Chambers,Becky]
1985年生まれのSF作家。宇宙開発に携わる家族のもとで育ち、現在は妻とともにカリフォルニアに住む。デビュー長編『銀河核へ』は、クラウドファンディングサイト・キックスターターで執筆資金集めに成功し、個人出版したものが大人気となり、大手出版社から刊行され直してクラーク賞、ベイリーズ賞、ティプトリー賞などの候補になるというユニークな履歴を持つ。同書の好評を受けて書き継いだシリーズは、2019年ヒューゴー賞シリーズ部門にノミネートされている

細美遙子[ホソミヨウコ]
高知大学人文学部文学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

24
銀河を揺るがす大パニックとか巨大な陰謀かと思ったら、上巻から引き続いたひとりひとりのキャラをじっくり描写した展開のままでフィナーレへ。ラヴィーの最後は、まさか物語的にそんな事になる訳ないよと思ったけど、世の中そんなものかもしれないね。主人公格のローズマリーもおっきな存在にもならず、作者の目はひとりひとりの運命を優しく見つめています。柔らかく続編に至る、そんな優しいスペースオペラです。なんか、いいな。2020/01/04

わたなべよしお

20
上巻の感想でも書いたけど、さまざまな宇宙人がちゃんと生きている世界が見事に構築されていて、それだけでも、作者の想像力に感嘆する。欲を言えば、全体を貫く太いストーリーが欲しかった。もちろん、ストーリーがないわけではない。が、物語の力点はむしろ、その宇宙で生きる人々の描写におかれている。まぁ、個人的な望みだけれど。2019/07/07

ふりや

17
最高に面白かった!銀河中心部へ向かうウェイフェアラー号には様々なトラブルが降りかかりますが、困難に対処していく過程でクルーたちの意外な過去やバックグラウンドが明らかになり、それによってより一層結束が固くなっていく。終盤のハラハラする場面からラストまでの流れもとても盛り上がるし、主人公扱いかと思われたローズマリーがあくまでクルーの一員として描かれるのも個人的には納得できる展開でした。小川一水さんの『天冥の標』もそうですが、人種や種族、境遇や偏見の壁を越えて一致団結するの、好きすぎて本当にたまらんです。2022/05/25

イツキ

17
たくさんの種類の知的生命たちがそれぞれに折り合いを付けて一緒に暮らしたり仕事をしたりというのが本作の特徴ですが、下巻ではその知的生命のなかにAIも入っていることが描かれているのがとても良かったです。AIと愛し合う男の苦悩と、AIだからこそ可能なハードリセットという手段やAIの死についての考え方などを正面から描写していて、スペースオペラ好きだけではなく人工知能ものが好きな人にも勧めたい作品でした。2019/11/17

本の蟲

17
超高速航路建設のため、銀河中心部を目指す宇宙船ウェイフェアラー。そこは銀河共同体に加入したばかりの未知の種族、トレミの支配領域。道中いくつものトラブルに見舞われ、目的地も内戦が終わったばかりのきな臭い所。だが主人公たちはあくまで民間の工事屋で、銀河戦争やヒーローになる展開を期待してはいけない。種族や文化が違う知的生命体同士の摩擦や価値観のずれ、それでも一緒にいる意味をクルーたちの過去や家族を通じて日常の話に落とし込んだ良作。にぎやかなのは良いことだ2019/11/04

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