出版社内容情報
パワードスーツ、パワードアーマー、人型歩行メカ――《彷徨える艦隊》のジャック・キャンベル、《啓示空間》のアレステア・レナルズら豪華執筆陣が、古今のSFを華やかに彩ってきたコンセプトをテーマに描く、書き下ろし全12編の傑作SFアンソロジー。加藤直之入魂のカバーイラストと扉絵12点も必見。解説=岡部いさく
内容説明
アーマーを装着し、電源をいれ、弾薬を装填せよ。きみの任務は次のページからだ―パワードスーツ、パワードアーマー、巨大二足歩行メカ。アレステア・レナルズ、ジャック・キャンベルら豪華執筆陣が古今のSFを華やかに彩ってきたコンセプトをテーマに描き出す、全12編が本邦初訳の傑作書き下ろしSFアンソロジー。加藤直之入魂のカバーアートと扉絵12点も必見。
著者等紹介
アダムズ,ジョン・ジョゼフ[アダムズ,ジョンジョゼフ] [Adams,John Joseph]
1976年アメリカ生まれの編集者、ジャーナリスト、評論家。2008年から20冊以上のアンソロジーを編纂し、2011年にはヒューゴー賞短編編集者部門の候補にもなった、アメリカSF・FT界を代表する目利きのひとり。2015‐2020年には自らの名を冠したSF・FTレーベル、ジョン・ジョゼフ・アダムズ・ブックスの編集主幹を務めた
中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生まれ。東京都立大学人文学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
119
パワードスーツを題材にしたSF短編集。探査とか色々な用途があると思うが、パッと浮かんだのは人が搭乗する装甲メカ。表題作はまさにそんな感じで、さらにAIの支援付き。クソッたれな戦場をアーマーと共に駆け抜ける乾いたシニカルさがある1本。「ノマド」は人と融合する知性体のラジカルアーマーが主人公。人よりも心がハードボイルドで渋い。「外傷ポッド」は実際に製造されそう。他にも戦闘ばかりではなく、日常生活でもアーマーを装着し続ける発明家の恋の話や宇宙ステーションの猫の話など多彩。各篇の扉絵がまたいい味出している。2021/03/23
Panzer Leader
74
乗員搭乗型巨大ロボットを含まないパワードスーツ物というこんな狭い分野で短編集が成り立つんかいとの思いも吹き飛ぶバラエティ豊かなSFアンソロジー。決してアーマーを脱がない天才発明家と暗殺者の攻防を描く「アーマーの恋の物語」も良かったけど、スペイン内戦末期に登場した一人乗り高性能戦車を巡る物語「ドンキ・ホーテ」は戦車好きには堪らない作品でした。2022/09/04
sin
64
キャンベル・兵士はつらいよ!ヴァレンタイン・物語の断片。ロワチー・A“愛”アーマーノワール?カートリー・愛は盲目。レヴァイン・技術者は責を負い、無法者は体制のせいにする。レナルズ・アイデンティティーの混同?ワグナー&ワグナー・理念と現実は違う。ヴォーン・スペイン内乱は国際的な新兵器の実験場、第2次大戦の予行演習と呼ばれた。現在進行形の侵略戦争は❗グリーン・そぐわない描写、安易な結末。ヤント・自立への一歩。ウィリアムズ・気取り屋とツンデレアーマー。マクデヴィット・猫救出大作戦!解説はパワードスーツ進捗情報。2022/06/07
ひさか
52
2012年3月米国で刊行されたArmoredの23編から12編をセレクトし、翻訳したものを2021年3月創元SF文庫刊。多彩で、いずれも面白い。岡部いさくさんの少しズレがあるような解説が楽しい。2022/06/22
宇宙猫
28
★★★★ パワードスーツと言っても、高機能な宇宙服レベルからモビルスーツのようなものまで千差万別。戦闘ものが多いけど、シチュエーションは様々で面白かった。最後に猫ものなのがポイント高い。2021/06/08