創元SF文庫<br> あがり

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創元SF文庫
あがり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488745011
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第1回創元SF短編賞受賞】 大胆にして繊細、理系女子の著者ならではの奇想SF連作集。〈北の街〉にある蛸足大学の研究室は今日もSFの舞台に。理科系のセンスに満ちたアイデア派の新鋭が贈る全6編。 文庫版では1作追加収録。

内容説明

舞台は“北の街”にある蛸足型の古い総合大学。語り手の女子学生と同じ生命科学研究所に所属する幼馴染みの男子学生が、一心不乱に奇妙な実験を始めた。夏休みの研究室で密かに行われた、世界を左右する実験の顛末は。第1回創元SF短編賞受賞の表題作をはじめ、少し浮世離れした、しかしあくまでも日常的な空間―研究室を舞台に贈る、大胆にして繊細なアイデアSF連作全6編。

著者等紹介

松崎有理[マツザキユウリ]
1972年茨城県生まれ。東北大学理学部卒。2010年、「あがり」で第1回創元SF短編賞を受賞。同作はデビュー短編ながら第42回星雲賞日本短編部門の参考候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BlueBerry

38
設定が変わっていて新鮮でした。割と馴染みが少ない理系のお話なので、ついていけるか不安な部分もありましたが全く問題ありませんでした。嵌ると壺だと思うけれど、やはりちょっとマニア向けなのかな。2013/11/28

ソラ

37
SF短編集。読みやすい雰囲気だったけど、結末としては結構怖いものもあったり。表題作とか実際に起こったらもうおしまいでしょ。2014/09/07

もち

35
「だれにみせるわけでもなく首を振った。だって贖罪だから。」◆細胞の大部分を占める、明らかに不要な遺伝子群。その存在意義を証明すべく、共同研究が始まった。あいつは言う。微生物に不可能はない。裏切りもない。だが――(『不可能もなく裏切りもなく』)■トリッキーな思考実験を、物語に昇華させた連作アイデアSF。何気なくも極端な仮定から飛び出すとんでもない帰結。いずれ世界を終わらせる淡い群像劇。着想と空想、寂寥と清爽から成る二つとない作風に、目から鱗が零れ落ちた。2016/03/20

ミーホ

32
ジャケ買いした「就職相談員蛇足軒~」が思いのほか面白かったので松崎有里さん2冊目。今回も舞台は私のお気に入りの街《仙台》を模した、某大学でのてんやわんやな短編集。蛇足軒より更にアカデミックに、研究員の日常が事細かに描かれているが、どこかファンタジックでもあるところが魅力。理系に憧れる文系脳の私にはこういうのたまらんのです。中でも実験に特化した研究員達の救世主、論文を代筆してくれる代書屋の話が好き!!まだ文庫化してない「代書屋ミクラ」が早く読みたい!!けど、もったいぶる。北の街の地図が最後にでてきて(笑)2015/11/21

miroku

29
進化のあがり・・・か。終末テーマは数多いけれど、着想が斬新。全体が北の街の大学研究室で起こるファンタジックな出来事で構成された短編集と言うのも斬新。2015/11/25

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