出版社内容情報
ＳＦＣとの戦闘再開！ 星南学園へ送り込まれた女子転校生は、恐るべき破壊能力をそなえたサイコクラッシャー。やがて学園一帯は戦場と化す。圧巻の第３部。解説＝谷川流
内容説明
再度の小牧ノブ誘拐のためＳＣＦは女子転校生を星南学園へ送り込む。和紗結希―思念のみでＴＮＴ火薬２０トン相当の破壊力を生み出すサイコ・クラッシャー。これを受け探偵・平沢が再び星南学園に出没、事態を察した沖田たちは結希の正体に気づきながらも、お近づきになろうとデート作戦を繰り広げ…そして学園一帯は戦場と化す。ＳＣＦのミッション名は“カーニバル・ナイト”。
著者等紹介
笹本祐一［ササモトユウイチ］
１９６３年東京生まれ。宇宙作家クラブ会員。８４年『妖精作戦』でデビュー。９９年『星のパイロット（２）彗星狩り』、２００５年『ＡＲＩＥＬ』で星雲賞日本長編部門を、０３年から０７年にかけて『宇宙へのパスポート』３作すべてで星雲賞ノンフィクション部門を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かえで
48
妖精作戦シリーズ3。1作目で榊たちに計画を頓挫させられたSCFだが、まだ小牧ノブ誘拐を諦めていなかった。彼らはサイコクラッシャー少女の和紗祐希を転校生として榊たちの高校に送り込む…。実質、前後編の前編。新キャラの祐希の登場により、物語は終幕へと加速します。明らかになるSCFの超能力・宇宙開発計画、ハチャメチャな市街戦、そんなSFアクションに興奮しつつ、その中にさりげなく盛り込まれた学生たちの友情と恋愛と微妙な関係にヤキモキ。どんどん壮大になるストーリー。どう終わるんだ、このシリーズ。次回でラスト。楽しみ。2019/07/15
マーム
48
しばらく鳴りを潜めていたＳＦＣが小牧ノブ奪還のために星南高校に送り込んだのが工作員の和紗結希。そして、ＳＦＣ動くところに探偵平沢ありということで、彼が活動を開始するやたちまちバイクとF－14Aトムキャットとの市街戦が勃発。この作品を読んでいるとアニメのシーンがふと浮かんで来るのですが、著者によるあとがきを読むと、アニメの手法を小説に取り入れたとのこと。合点がいきました！今回のヒロインは結希だと思います。無口なのが歯痒かったですが、解説の谷川流氏曰く長門有希は彼女へのオマージュだというのは激しく納得！2012/05/25
おかむー
47
朝日ソノラマ文庫版にて再読。文化祭ののち、束の間の平穏のかなで学校生活を営む小牧ノブ。ＳＣＦは超能力者・和紗結希を転校生として星南学園へ送り込み、探偵・平沢を牽制しつつ小牧ノブをターゲットとした作戦を準備する。作戦名は『カーニバル・ナイト』。『絶品よくできました』。綾波レイ、長門有希の原型とも言われる無表情美少女・和紗結希を軸とした学生組との絡みの一方、平沢と占い師・幹本沙織はＳＣＦ地上部隊との全面対決、そして国立市街と学園を舞台とする大規模戦闘と、繊細な心理とドンパチの対比が特徴的。2014/11/01
おかむー
40
妖精作戦、ハレーション・ゴースト、に続いての３作目とはいえ、実質最終巻ラスト・レターとの前後編。『絶品よくできました』。ほのぼの担当榊＆ノブ、実質主役の沖田＆つばさ、ドンパチ担当探偵平沢の位置は変わらずとはいえ、転校生和紗結希、妖精作戦では名前のみだった幹本沙織を加えての新展開。結希が綾波レイ、長門有希あたりの無表情キャラの原型といえるのはすでに有名ではあるものの…個人的にはこのテのキャラ苦手だ（－－； 今回もうひとつの軸は平沢中心のドンパチ、今なら平沢主役のスピンオフシリーズやってそうだねｗ
ユメ
39
PARTIIIも最高に痺れた。ラブコメあり、カーチェイスあり、市街戦ありの超弩級のエンターテインメント。再びノブを誘拐しようと、SCFはサイコ・クラッシャーの和紗結希を転校生として送り込んでくる。それなのに肝心のノブと榊は呑気にデート。「あの二人には訳のわからん巨大組織に追われとる実感とか危機感つーもんはないのか！」彼らはとことん普通の高校生であって、そこがこの作品のいちばんのロマンなのだと思う。結希がSCFの人間だと知りながら、沖田たちの選んだ手段はデート作戦。どこまでも無茶が信条の君らが大好きだ。2017/02/24
