創元SF文庫
炎の記憶―田中芳樹初期短篇集成〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488725228
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

作家・田中芳樹の輝かしい軌跡を辿る初期短篇集成。第二巻は、人知を超えた能力を宿した青年・冬木涼平が自らの運命に翻弄されていく三部作をはじめ、星間戦争の最中に青年将校と謎めいた少女の邂逅を描き評価の高い「戦場の夜想曲」、四百年の時を経て一人の男が地球に降り立つ「長い夜の見張り」ほか〈SFアドベンチャー〉に発表した作品を中心に11編を収録。『銀河英雄伝説』など傑作シリーズを多く持つ著者の魅力を再発見する全二巻。

内容説明

稀世の物語作家・田中芳樹の輝かしい軌跡を辿る短篇集成。第2巻は、人知を超える能力を宿した青年・冬木涼平が自らの運命に翻弄される姿を描き『創竜伝』の原点となった三部作を劈頭に、星間戦争のさなか終わりなき戦闘に倦んでいた青年将校が死の影を纏う謎めいた少女と邂逅する「戦場の夜想曲」など11篇を収録。著者の魅力を再発見できる貴重な初期作品群を全2巻で贈る。

著者等紹介

田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院博士課程修了。78年「緑の草原に…」で第3回幻影城新人賞を受賞してデビュー。88年『銀河英雄伝説』が第19回星雲賞を、2006年『ラインの虜囚』が第22回うつのみやこども賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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流之助

33
田中芳樹初期短編集第二弾。のちの作品につながるエッセンスを持つ作品がならぶ。冬木涼平シリーズはちゃんと完結してほしかったな。銀英伝や創竜伝にみられる、社会批判の眼差しはこのころからはっきり現れている。ハードボイルド小説の流れをくんだ作品もよかった。歴史に対する広い視野から描かれるSFも。ペンネームを田中芳樹に変えた時期くらいに書かれた作品だそうで、感慨深い。「白い顔」が一番好きかな。2018/04/02

緋莢

18
李家豊名義の作品と、田中芳樹となってからの作品、あわせて11編が収録されています。表題作と「夜への旅立ち」、「夢買い人」は、幼いころの皮膚移植によって、超人的な能力を持つようになってしまった冬木涼平が、日本の政財界を裏から支配する老人に目をつけられるという『創竜伝』の元になった話。ただし、あの作品ほどの明るさは無いですし、中途半端なところで終わってしまっています(続く2022/10/10

びっぐすとん

15
110円本。初期短編集ということだったが、最初の3つは連作でしかも「え?ここで終わり」というものだった。これから面白くなりそうだったのにと思ったら『創竜伝』の原点らしい、読んでないからわからないけど。『銀英伝』の華麗さ、勢いは無いけれど宇宙を舞台にした作品には片鱗が見える。「長い夜の見張り」「ブルースカイ・ドリーム」「白い顔」が良かった。2021/04/10

アルビレオ@海峡の街

11
初期短篇集2巻。冒頭3作品は「創竜伝」のプロトタイプとの事。他の作品も含め、これ一冊で様々なジャンルの短篇を楽しむことができる。「ブルースカイ・ドリーム」「銀環計画」が特に好み。どちらも映像化したら面白そうだ。通して2冊の短篇集を読んだことで、田中芳樹ブームが来てしまった。まだ未読の作品がたくさんあるので、少しずつ読んでいこう。2021/08/28

やんも

9
不屈の精神、軽やかな心で、迫りくる絶望や強大な力に立ち向かう人々が主人公の短篇集。前巻との大きな違いは女性の活躍が目に見えて増えたこと。幻影城掲載作品では、積極的な行動をすることもなかったが、SFアドベンチャーの掲載作品では、主人公と肩を並べ、自ら率先して行動する女性たちが登場し、活躍を見せる。解説には触れていなかった部分だが、そんなところを注目して2冊を読み比べてみても、面白いと思う。2018/03/31

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