内容説明
猛火を吐き暴走するリヴァイアサンを、なおも保全しようとする国家安全保障局。だが怪物は、地下回廊を抜けて大西洋に脱出しようとしていた。開発陣と保安要員たちは国家命令にさえ反旗を翻し、地下深い迷路のような洞窟のなかで一進一退の攻防を繰り広げる。そして彼らのもとに加勢に駆けつけたのは、島の孤塔でひとり暮らす、強大な知性とパワーを秘めた巨躯の北欧人だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
22
昔読んだ「殺戮者カイン」「極北のハンター」は題材はよかったんだけど、あまりの荒唐無稽さでいい印象は持ってなかったこの作者。本作はそれ以上に天井を突き抜けるほど荒唐無稽なんだけど、なぜか楽しく読めてしまった。登場人物たちが不死身のモンスターに家族愛や自己犠牲の精神で立ち向かっていくところが魅かれた理由か。訳者あとがきにあるように本作はSFホラー・ミリタリー・アクション・ヒロイック・ファンタジーの怪作。2017/04/02
Ai
7
B級モンスターパニックアクション。戦斧片手に戦う北欧戦士のトールがかっこよい。2019/01/21
すけきよ
2
【承前】かと言って、彼を省くか、アレンジしちゃうと、作品の魅力をスポイルすることになっちゃうよなぁ。そういうわけで、小説世界でこそ成立する、物語内リアリティのある作品。出し惜しみすることなく、最初の方からリヴァイアサンは大暴れし、予想を上回る身体能力、無能な上司、通信途絶、核自爆装置のカウントダウン、と危機また危機のオンパレード。それに対する巨人トールが凄すぎて、笑えるレベル。でも、彼が戦斧でリヴァイアサンと対決するシーンはかなり滾るものがある。お固い文学の合間にオススメ。怪獣と巨人好きにも。2013/01/17
magurit
0
『殺戮者カイン』を読みたくなった。2009/08/20
tai65
0
4つ2009/07/24