内容説明
アストゥリアス王国の危機に、放浪生活から呼び戻されたバード。人々は彼を英雄と讃え、“キルガードの狼”と呼んだ。折しもハスター家は百王国を統一せんと動き始めていた。この脅威を前に、バードと実父ラファエルは、ダーコーヴァを手中に収めるべく画策し始める。そして〈盟約〉を提唱するヴァージルの来訪。果たしてバードは百王国の覇者となるか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
8
ブラッドリーは結局、こういうパターンが好きだったんだろうな。無頼漢、自分勝手、女に強欲、僻み根性の惨めな嫌なやつ、兵には人気者、戦略家、戦場の勇者、というキャラを描きます。そのキャラ設定の矛盾がどうもちぐはぐな気がする。そして彼は結局、愛されていた人だったんだと気づかせ、自分も人を心から愛したかったんだと自覚させ、一晩で改心させる。なんだかなぁ。この安直な展開に、ちょっと落胆しました。 2011/08/28
でんか
4
蔵書整理で再読中。たしか、邦訳はこれで最後だったとおもう。原書を読む能力はないので、あとはどっかの出版社が出してくれるかなーと祈るのみ。2017/10/20
ホレイシア
3
有徳者ヴァージル、ファンだったなー。2008/01/05
冬至楼均
0
急転直下。人間ここまで劇的に変われるものか。すっかり忘れていた原題の意味が第三章に至ってようやくわかった。実はプロローグでチラッとでていたのだけど、すっかり忘れていた。2013/01/26