内容説明
アリリンの権威者レオニーに、〈塔〉の掟に律された〈監視者〉の悲劇を訴えるデーモン・ライドナウ。が、あくまでも頑なな彼女は、彼ら4人が〈上界〉につくりあげた〈禁断の塔〉を〈監視者〉の掟に背くものと断じる…。〈監視者〉に、ありうべき姿を取り戻さんと抵抗するデーモン。未来をもたらすのは、果たしてアリリンか、〈禁断の塔〉か。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
15
ダーコーヴァ世界というか、SFにおけるある種の性に関する哲学を明確に描いたという点で、道標、分岐点となった世界なのかもしれません。それまでオブラートに包んであったブラッドリー世界の一つをくっきりと、しかもえんえんと精緻に描いたという点で。読んでいてあまり愉快ではない。本音を言うとね。とはいえ、素直によかったといいにくいけど、ちょっと興を覚えたのは意外でした。2010/08/01
でんか
5
蔵書整理で再読中。そんなわけで、この世界における性の色々が語られます。うーーむ子供の父親がどっちかわからん、というのはアリなのか、この世界では結構血統がいろいろ面倒そうだったが…?と思わず突っ込みたくなりましたが、野暮ってもんですかね。2017/10/20
ホレイシア
3
割と簡単に手放してしまったが、惜しかったかも。まだ手に入るんだろうか。2008/01/05
ゴンベ
0
取りあえず発掘したら、全部出てきた。