創元推理文庫<br> テレパシスト

創元推理文庫
テレパシスト

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  • サイズ 文庫判
  • 商品コード 9784488651015

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

18
★★☆☆☆ テレパシーという本書の題材に何とも時代を感じさせるものがあるが、奇形として生まれた主人公がやがて自身のテレパシー能力に気づきテレパシストとして成長していく姿を描いた作品となっている。テレパシー能力というところからもっとガチガチのSF的な展開を見せてもよさそうなところを主人公の成長小説として描いてしまうあたりが、SFが苦手なものとしては非常に手に取りやすい。だが、全体として平板に感じられるストーリーが残念。何かありそうと思わせながら結局大して何もないまま終わってしまった印象がある。2019/02/03

ニミッツクラス

10
77年の280円の6版(初版75年)。良書。64年刊行時の原題はThe Whole Man(これは意味深)で、のちにTelepathistに改題。不具者で私生児の主人公ジェリー(テレパス)の成長物語。活劇ではないので内容もプラトーなのかなと思ったが、出生から子供時代の“混沌”、テレパスとしての愛他的職務や交友の“刺戟”、自分探しの休暇など“こころ”の波…見せ場と言うか読ませ処(何てったって最強テレパスだもの)の配置が上手くて素直に感心。「幻影への脱出」と「星は人類のもの連盟」の間の作品。★★★★☆☆ 2019/09/10

錯乱坊

2
社会に根付いた超能力ものと言った作品です。再読しているので、それなりに面白かったと思います。

スターライト

2
きわだって強力なテレパシー能力を持ったジェラルドの物語。せむしでびっこという外見から周囲から奇異の目で見られていた彼が、特殊な能力を買われて世界保健機構に勤めるようになるものの、やがてそれに疲れ、自分の生きがいを発見していく過程を丹念に描く。そもそもテレパシー能力者が本書にあるような平和利用のみに(しかも、某先進国でなく国連勤務という立場で)働くということが、とても信じられない。これまでの歴史では、まっさきに軍事利用されるのではないか。まあ、そこはブラナーの平和を希求する信念の表れととるしかない。2010/11/25

Kenshi

0
他人の精神世界に入り込むときの感情の動きや心理の構造を緻密に描いていてよかった。仲間のテレパシストの逃避的に構築した中央アジア風ファンタジーのパートがここだけ独立させてもいいくらいに面白かった2021/10/10

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