感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
71
本書収録の3編はどれも色合いが異なり、ヴェルヌの知識と作風の幅広さを感じさせる中編集。トンデモ科学譚に奇妙な味、そしてお得意の海洋冒険譚と舞台もベルギー、スイス、フランスと国際色豊か。19世紀の作品だがヴェルヌの作品は今でも鑑賞に堪えうるクオリティを備えていることだ。直截に云えば「今読んでも面白い」。上に書いたように現代社会とはそぐわない表現や薀蓄もあるが、物語として起伏に満ち、また描写や説明も微に入り細を穿っていて興味深い。昨今評価が高まっていると云われているがあながちそれも誇張ではないと得心した。2016/09/05
tokko
2
表題作の「オクス博士」よりも「ザカリウス親方」の哀しさの方が印象的だった。「トマ・ロック博士」のような「科学教」の狂信者はヴェルヌの初期からのテーマだったのか。「オクス博士の幻想」に出てくる「キカンドヌ市民」が何となく現代日本人に似ている気がする。イライラ、カッカしてみんなで馬鹿騒ぎしているところが。2011/08/23
舶民
0
gf(geography ficton)であり童話でもあった。童話と言っていい位作者の意図は分かりやすく特に最後の話は面白みがなかった。2016/12/11
田中田
0
以前読んだことを忘れていた。2023/05/24
llll'
0
.2018/04/28