出版社内容情報
銀河の新勢力となったファウンデーションは、衰退する帝国から挑戦を受け、これを退けた。だが彼らをさらなる危機が待ち構えていた。天才ハリ・セルダンも予想しえなかった、ミュータントの出現である。傑作三部作第二弾。ヒューゴー賞受賞シリーズ。
内容説明
設立より200年、ファウンデーションは衰退の一途をたどる銀河帝国から存在を忘れられたまま、持てる科学力を武器に銀河外縁部で勢力を増していた。だが彼らを脅威と察した若き帝国軍人が、帝国史上最後となる戦いを挑む。さらにファウンデーションを思いもよらぬ危機が襲った。天才ハリ・セルダンの未来予測にはなかったはずの正体不明のミュータント、“ミュール”の出現である。
著者等紹介
アシモフ,アイザック[アシモフ,アイザック] [Asimov,Isaac]
アメリカの作家。1920年、ロシアに生まれ、3歳で家族とアメリカに移住しニューヨークで育った。35年、15歳の若さでコロンビア大学へ入学。39年、SF専門誌に短編が掲載され作家デビュー。40年代の“SF黄金時代”の立役者の一人となり、50年、自身が考案した“ロボット工学の三原則”に基づく連作短編集『わたしはロボット』で一躍脚光を浴びた。一般向け科学解説書をはじめ、ノンフィクションも数多く発表した。92年没
鍛治靖子[カジヤスコ]
東京女子大学文理学部心理学科卒、翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
109
1はさほどだったが、2,第2ファウンデーションの秘密、がかなり面白い。広大な宇宙戦争じゃなく、細々した心理戦が相変わらずだけど。 色や形が出現する楽器、ヴィジソナーというのが出てくる2024/07/31
ふみあき
42
「第一部 将軍」の最後でデュセム・バーが語る、皇帝と将軍をめぐる権力の力学なんか、心理歴史学っていうより、どこか古代中国の兵法書を思わせる。こんなエピソード、『戦国策』あたりに出て来なかったっけ? 派手派手しい艦隊戦の描写こそないものの、胸躍る未来の歴史劇。2023/01/11
鐵太郎
24
創元版の旧訳を読んでからほぼ半世紀、本筋は覚えていましたが、細かいことはけっこう忘れていたなぁ。でも第一部「将軍」の元ネタ、ユスティニアヌスとベリサリウスは前よりはっきり見えました。第二部「ミュール」については、ミュールの戦いかたが、こういう描写が苦手なアシモフにしては見事なディテールで描かれていたことに驚き。そしてミュールという悲劇のミュータントの人間像に、天才として生まれてさまざまな苦労をしたアシモフ自身の姿が見えたような気がします。2022/01/31
ふりや
18
ハリ・セルダンの予言の通り、銀河帝国は衰退の一途を辿っていく。一方で帝国の研究機関として創設されたファウンデーションは徐々にその勢力と規模を増していた。第2巻は大きく2部から成っており、帝国とファウンデーションの戦い、そして、ハリ・セルダンも予測できなかったファウンデーションの危機について描かれます。第1巻よりも、ひとつのテーマについてじっくり丁寧に描かれている印象です。当初からその存在が明かされていたものの、謎に包まれていた「第二ファウンデーション」や、帝国を含めた諸惑星の行く末が気になるところです。2022/06/12
植田 和昭
16
正直な感想・全然面白くない。なぜこの作品が評価されるのかさっぱりわからん。義務感だけで読み切ったが全然内容が頭に入ってこない。ミュールという突然変異体がファウンデーションを陥落させるという話だがそれがどうしたとい感じだ。ここまで面白くないと、当然前回挫折したのも当たり前だが、第3巻まで買っているので読み切るつもりだ。う~むここまで面白くないとは、あきれ果てる。なんでだ。鋼鉄都市とか面白かったと思うのだが。アメリカの鱒つりみたいな感じだ。これは小説ではなくて詩集だろう。2023/12/04
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