創元推理文庫
暗黒星雲のかなたに

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488604042
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

121
アシモフ最高!物語の面白さをたっぷり堪能できるSF長編で、夢中でページを捲った。地球に留学中の主人公が、圧倒的な軍事力で、銀河系諸国に君臨するテイラン帝国と闘う物語。よくあるSF映画のようなプロットだが、巨匠と呼ばれるアシモフの作品だけあって、プロットが精緻に組み立てられている。アシモフはミステリ作家でもあるので、ミステリ的な趣向をこの作品にも持ち込み、終盤のどんでん返しの連続には圧倒された。いずれの登場人物も人間臭くて、優れた人間ドラマとしても楽しめる。もちろん星へのロマンを掻き立てる要素もたっぷりだ。2016/08/28

SINKEN

12
【総評】★★★★☆【感想】安定のアシモフ先生。のっけから引き込まれました。帝国と星雲諸国側との知恵比べ。誰が味方で誰が裏切り者なのか、最後の最後までハラハラさせてくれます。続きのありそうな終わり方に思えたけど、どうなのかな。。。やっぱりファウンデーションへの導線の一つなのか?まぁどちらにしても面白いには変わりない。2018/09/16

赤い熊熊

11
再読です。ファウンデーションもの以前に書かれた小説。銀河帝国がまだそんなに大きくなくて、勢力を拡大していく最中の時代のお話でしょうか。アジモフなのでミステリの要素も強く、最後まで飽きさせない展開が続きます。ラブコメ要素が加味されているのはアジモフでは珍しいほうなのかなと。この後どうなるのでしょうね。銀河帝国の衰退はかなり先の事になるはず。反乱は決行されたのか否か。2015/07/10

ミネ吉

10
アシモフのSF長編。「宇宙の小石」と同様、ファウンデーションシリーズの前史という位置づけ。1950年代の作品で、内容は宇宙を舞台とした冒険活劇という趣き。終盤はどんでん返しの連発でそこそこ楽しめたが、やはりちょっと古いかな・・・ラブロマンス要素もあるが、単純すぎて流石に現代の感覚では入り込めない。翻訳の「〜ですぞ」「こたえられませんな」という言い回しに、ほのぼのした気持ちになった。2023/12/19

roughfractus02

10
ローマとモンゴルの両帝国の盛衰をモデルとした銀河帝国史に沿えば、本書はロボット・シリーズとファウンデーション・シリーズの間の惑星トランターが中心の時代に分類される。が、その後の作品を含めた時系列をなぞると、本書が読者にシビアな事実を突きつけているようにも見える。トランター帝国隆盛前の陰謀事件にまつわる冒険活劇的物語の本書だが、最後に希望のように再発見される古文書が合衆国憲法であるにもかかわらず、その後銀河帝国では民主制が現れないことを読者は知っている。その後を書く作者にはそれは第二次大戦後の世界でもある。2023/07/14

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