内容説明
人工小惑星「ポク」でおかしなことが起こっている。機械たちが意識を持ちはじめたらしいのだ。さまざまな噂が飛びかうなか、巨大なドラゴンの姿のなかに鋭い感性と知性を備えた第二段階レンズマン、ウォーゼルの出動が要請された。はたしてこれは画期的な大発見か、それとも新たなボスコーンの陰謀だろうか?レンズマンの世界がここに蘇った。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
7
89年の480円の初版を読んだ。言わずと知れたレンズマンシリーズの一翼を担う作品で、著者カイルの構成があからさまで微苦笑する。本書はキニスンの登場までもたつくが、その後は怒涛の展開だ。それならシリーズの幕間劇に終始してしまう。だがカイルには本家スミスに対抗するスピンオフ・トリロジーの構想が先にあって、どうしてもヴォーゼルを主役に据える必要があった。敵(読んで)によるヴェランシア人への周到な奸計と、思いっきり背負い投げのレンズウーマン(読んで)の登場を読者はどう評価するのか。続くリゲルはありか?★★★☆☆☆2015/12/28
鐵太郎
7
あちこち矛盾や突っ込みどころ満載。こりゃ、レンズマンの名を使っているが、やっぱりE・E・スミスのレンズマンの後継者じゃないよ。「リゲルのレンズマン」を読むべきかどうか、悩んでいます...2009/05/28
白義
5
キニスンと並ぶ第二段階レンズマンのうち、シリーズ一作から登場して、巨大な龍の身体にキニスンをも凌駕する卓越した精神力と思索力を持ち合わせた人気キャラ、ウォーゼルを主人公にした外伝。ロボット生命と霊的次元という新たな領域の戦いや、もう一人の女性レンズマンなど正史とは矛盾や賛否別れる側面もあるものの、スピンオフとしては十分に楽しめる出来栄え。ただし、さすがにスミスによる原典の絢爛豪華さや超スケールは当然なく、普通のスペースオペラになっているのはやむを得ないところ。なお、外伝は全て時系列的に三巻と四巻の間である2018/01/21
にゅきみ
0
再版希望!