内容説明
権力を独占せんと、国主の妹イセーレとの政略結婚を企む宰相一派。婚礼を阻止すべく、カザリルは死の魔術を試みる。魔術は成功したものの、代償として神の守護と死の呪いとをともに体内に宿す羽目になった彼は、チャリオン国主一族をおおう恐るべき呪詛の正体を知ってしまう。呪詛を破り、イセーレと故国チャリオンを救う方法は?ミソピーイク賞受賞の傑作異世界ファンタジー。
著者等紹介
鍛治靖子[カジヤスコ]
東京女子大学文理学部心理学科卒、翻訳家。梶元靖子名義でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くりり
52
五神教シリーズ、超ストイックなファンタジー。 主人公カザリル、いつ死んでもおかしくない(実際に三回死ぬ)状況から、呪詛を打ち破るまで突き進み、最後は19歳(?)のベトリスを...。2020/03/30
wata
42
カザリル、頑張った甲斐があった!地獄のようなスタートだったけど、優秀なイセーレ姫と昔助けた王子様の婚姻で呪いを祓ってべトリスと…。日頃から善き行いを。2020/07/23
tom
20
神と人間、霊が世界にいる。それぞれ別個に存在するけれど、ごく限られた人間は、神によって霊を見る。神との関りも少しだけ。神の手の中で動かされている(らしい)。ごく限られた人間の一人が主人公。彼は、神の手の中で転がされ、偶然としか思えない出来事がつながって、最後にはチャリオン王国の危機を救う。冒険とロマンの物語。読友さんに教えてもらった著者。かなり良質のファンタジーを書いているらしい。ファンタジーは、ずいぶん読んできたつもりなのに、まったく知らなかった人。たくさん書いている。楽しみが増えた。2024/12/11
慧の本箱
19
ガレー船の一件も登場とは・・そんなこんなでヘタレ気味だったカザリルの面目躍如の真骨頂炸裂で目出度し目出度し!2024/04/09
Ayah Book
17
五神教シリーズ。ファンタジーらしく、満足な終わり方。本編であまりにも自虐的だったカザリルが、実は35歳だったと知って驚き。若いじゃん。。。ロマンスと魔法と宗教と戦略に彩られた面白いファンタジーでした。2020/01/14
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