内容説明
ところは“ペラジールの森”。元魔法使いの〈暗き風〉は憂えていた。一族が去り、谷が死んだように静まり返っているのは、〈要石〉が砕けて魔力が洩れ出したせい、事故は自分のせいだと。以来、魔法を使うことをやめ、通り名も変えた。森に迷いこんだエルスペスを救ったとき、〈暗き風〉に重大な変化が…。緻密に構築された世界が徐々に明かされる“ヴァルデマールの風”第1部。
著者等紹介
山口緑[ヤマグチミドリ]
1958年京都生まれ。同志社大学大学院文学研究科英文学専攻修了
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまっち。
3
魔法使いを探すエルスペス、その魔法使いとして出会った〈暗き風〉、長い序章でやっとここからってところでしょうか。「もとめ」もしっかり覚醒して自分でどんどん動くし、シン=エイ=インと〈鷹の兄弟〉の歴史も語られたり、だんだんこの世界の様子が見えてくるものの、まだまだよくわからんことも多し。でも面白くてますますはまってきた。ずっと女性が主人公だったけど、今回の〈暗き風〉はエルスペスよりしっかりしてるし好きだな。そしてなにより鷲獅子がかわいくてかっこいい~。2014/08/31
mikage
3
暗き風の苦労性なところが好きです。応援したくなる。2008/12/15
クイックラック
1
下巻に突入した直後に衝撃の事実がっ! これまでの物語で語られなかった事実や隠されていた真実も明らかになるのに、ああっ、残りページが足りない、足りないよ、物語終わらせるのにっ!ドキドキしながら読み進めたら、なるほど気持ちいいところで一区切り。 主人公や話の進め方は前作までと比べたら風変りなんだけど、気がついたら以前と変わらぬヴァルデマールとシン=エン=インの雰囲気に包み込まれた。面白かった!2019/06/02
はち
1
魔法の剣「もとめ」の「人格」が意外と魅力的でした。男嫌いかと思っていた「もとめ」ですが,子供なら男でも面倒を見るというし,「暗き風」もちゃんと癒したし。あと<暗き風>の相棒のヴリーがかわいい。まだ第1部ということで,まだまだ彼らの話は続くようです。2017/05/05
あちこ
1
なんとかひとまず落ち着いた……といったところかな。スキッフの変わり身の早さにおいおいとなりつつ、暁の炎のこともうまく決着がついてほっとした! 結局、アンカーの動きはいまいちわからないままだったし、続きも読もう。2014/02/25
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