出版社内容情報
三千年の死から蘇った大神官の妖術の前では、勇猛果敢な王コナンさえも虜囚となり果てた。逆襲はなるか? ハワードによるシリーズ中唯一の長編を、全集最終巻として贈る。
内容説明
恐るべき力を秘めた呪術品“アーリマンの心臓”を手に入れた黒魔術師は、その用法に熟達した大神官を3000年間の死から蘇生させた。彼の力で西方のアキロニア国を打ち倒すのだ。かの国の王は北の国から訪れた蛮族の子孫―その名をコナンという。だが勇猛果敢をもって鳴るコナンさえ、大神官の妖術の前では虜囚となり果てた。逆襲はなるか?ハワードによるシリーズ唯一の長編!
著者等紹介
中村融[ナカムラトオル]
1960年生まれ。中央大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬はかせ
3
ついに日本語で読める英雄コナンシリーズ最終巻。終わってしまった…。わずか3年前に発売された最終巻だがファンの自分が知らない間に発売され絶版になり、もうプレミア価格でしか手に入らないというマイナーぷり。つまりこういうジャンルの新作が日本で読めることはほぼ無いということ。コナンでヒロイックファンタジーにハマッて、色々それっぽいシリーズに手を出したが、これほど骨太で泥臭くてカッコいいファンタジーにはついぞ出会いませんでした。2016/12/28
記憶喪失した男
2
この巻は色気が足りない。ヒロインがいないのが欠点。全部読み終わって、非常に面白かったという感想があるなあ。読んでよかった。2016/01/14
アル
2
やはりコナンは面白い。 陰謀と強敵の出現、いきなりの大ピンチ、脱出、探索、決戦と、ストーリーも王道かつ波瀾万丈で飽きさせない。 中盤の探索行は、王となったコナンが改めて自分の過去をたどり直すような趣も感じる。2013/06/06
冬至楼均
1
コナンを助けて利用しようとすると必ず失敗する。2015/02/04
しんすけ
1
新訂版コナン全集の第1巻が出たのが2006/10/24。第2巻は2006/12/9。この調子でいけば2007年中に全6巻を読み終わると思っていたが甘かった。巻が進むとともに、発刊日がだんだん遅くなり、第5巻以降は出ないのではないかとさえ思ったこともあった。第5巻から3年以上を経て発刊された第6巻だが正直期待外れだった。コナンシリーズのストリー展開を面白く感じるのは文庫にして100ページ前後の短編にあるのだと思う。300ページを超すと間延びした感が拭えない。部分的に興味を惹くところはあったが完成度は低い。2014/10/29