創元推理文庫<br> 誰もわたしを愛さない

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創元推理文庫
誰もわたしを愛さない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 409p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488459086
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

春の訪れとともに、担当編集者が変わった柚木草平。行きずりの犯行と思われる女子高校生殺人事件に気乗りがしないものの、原稿料アップにつられルポをひき受ける。メガネ美女の新担当、エッセイスト、おなじみ吉島冴子に娘の加奈子と、次々現れる美女に翻弄され、さらに女子高校生にも圧倒されつつ調査を進める柚木。哀しくも、周到に仕組まれた事件のからくりとは。シリーズ第六弾。

著者等紹介

樋口有介[ヒグチユウスケ]
1950年群馬県生まれ。國學院大學文学部中退後、劇団員、業界紙記者などの職業を経て、1988年『ぼくと、ぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。1990年『風少女』で第103回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タックン

95
柚木草平シリーズ・夏海ちゃん初登場編。夏海ちゃんは初めから外連味のない草平へのツッコミに草平たじたじに笑えた。夏海ちゃんのキャラと相棒ぶりがいい味出してる。事件は王道の女子高生物っぽいけど終わり頃は少し違った感じ・・・。犯人は途中で変化球があったけど、やっぱこの作品の必然に落ち着くよねえ。それに伏線で始めからばればれ。でも動機と題名の意味がわからなかったから真相を知って驚いた。やっぱ悲しいし怖いと思った。ここでも草平ちゃんの周りは美少女と美女だからけで女性密度が高すぎるな。2017/02/28

セウテス

77
【柚月草平シリーズ】第5弾。柚月に新しく、小高直海という新入社員の美女が担当に就く。コンビでの初仕事は、渋谷のホテルで殺害された女子高生の事件を取材する事である。売春での偶発的な殺人は、犯人特定が困難と始めた取材だったが、やがてホテルへ行く様な女子高生ではない事が分かる。ミステリとしては、周到に仕組まれた殺人だと言うのは解るが、ちょっとした事で犯人に目星がついてしまう。謎を解く事を最大の目的としている自分にとっては、ミステリと言う以上巧く隠して欲しいと思ってしまう。雰囲気のある会話、キャラの魅力は最高だ。2021/11/26

タックン

61
柚木草平シリーズ。今回も彼女の冴子さんに美人ジャーナリストに新人の編集者と美女の囲まれたじたじの草平。 新人編集者の小高直海初登場。ほんといいキャラしてて2人の掛け合いの会話がユーモア溢れていいコンビ。 女子高生の殺人事件の真相を追う草平。だいたい犯人とか事件の構図はわかるんだけど、伏線がうまく絡み合って最後まで真相がわからない。題名の意味に注目して読んでたけど、殺された女子高生と自殺した姉のことかと思ってたら、そうきたか。最後まで読んだらうまく伏線に散りばめられてた。 刑事コロンボや古畑任三郎みたい。 2023/08/08

七色一味

23
読破。作家読み、ですな。続けて読んでいると文体その他に飽きてくるんで、時々こうして集中して読むと新鮮な作家さんです(すみません、失礼なことを書きまして(-_-;))。個人的に、この作品の犯人への流れがついていけてませんでした。あれあれ?なんでそうなるの?的な感じです。なんで新人編集の彼女が、あのリストを欲しがったのか、その部分も疑問が残ったままでして…。どこか読み飛ばしちゃったのかしらん…。でも、このシリーズ好きなんですよね(と、媚び売っておく(笑))2015/06/10

みすまりも

13
前回読んだ同シリーズの作品は短編集で、柚木もほとんど出てこないあれれな読後感だったけど、この作品ではちゃんと柚木節健在(笑)口が達者な娘も出てくるし、相変わらず女性には気障なセリフ言うくせに翻弄されてるし、でしっかり楽しめました。肝心のミステリ部分はわりとあっさりで、筋書きも早めに読めてしまうのだけど、このシリーズの楽しみはそこだけじゃないので、ま、いいかな。2013/06/27

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