創元推理文庫<br> ご近所美術館

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創元推理文庫
ご近所美術館

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488447113
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

国道沿いのビル群の間にひっそりと建つペンシル・ビル。その二階に“美術館”はあります。のんびり寛げるラウンジは憩いの場として親しまれ、老館長が淹れるコーヒーを目当てに訪れるお客もちらほら。しかし、この度館長が引退することに……。後任としてきたのは、稀に見る美貌を持つ川原董子さん。そんな彼女に、常連の海老野くんは一目惚れしてしまいます。董子さんを振り向かせたい一心で、彼女の妹あかねさんの助けを借りつつ、来館者が持ちこむ謎を解決していく海老野くん。果たして、彼の恋の行方は? 恋する青年が美術館専属の探偵となって奮闘する、ほんわか連作ミステリ。解説=大矢博子

「ペンシル」
「ホワイトボード」
「ペイパー」
「マーカー」
「ブックエンド」
「パレット」
「スケール」

内容説明

小さなビルの二階にある“美術館”。のんびり寛げるラウンジは憩いの場として親しまれ、老館長が淹れるコーヒーを目当てに訪れるお客もちらほら。その老館長が引退して、川原董子さんが新館長に。一目惚れした常連の海老野くんは、彼女を振り向かせたい一心で、来館者が持ちこむ謎を解決していく。果たして彼の恋の行方は?青年が美術館専属の探偵となって奮闘する連作ミステリ。

著者等紹介

森福都[モリフクミヤコ]
1963年山口県生まれ。広島大学医学部総合薬学科卒。96年「薔薇の妙薬」で第2回講談社ホワイトハート大賞エンタテインメント部門優秀賞を受賞してデビュー。同年「長安牡丹花異聞」で第3回松本清張賞を受賞。2002年「十八面の骰子」が第55回日本推理作家協会賞の候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユメ

49
所謂「お約束」のキャラクター設定というものがあるならば、本書の登場人物たちはきっと見事にあてはまるだろう。気弱な美人の董子さんを振り向かせたい「ぼく」、董子さんの妹で「ひっつめ髪をしたデブでメガネのオタク女」あかね、恋のライバルであるいけ好かないイケメン南田…テンプレのような人間関係の中で起こるからこそ面白いドラマだってあるのだということを改めて教えてもらった気がする。こういう「ご近所」的な居心地の良さも私が求めるもののひとつだな、と。「海老のん」「あかねぶー」と呼び合う「ぼく」とあかねの会話がコミカル。2015/12/04

したっぱ店員

41
美術館舞台の「ほんわか連作ミステリ」(帯より)とのことで衝動買い。謎はそんなにほんわかではないけど、それはまあいい。登場人物の造形がなんか…古い。テンプレというかいまどき感が皆無なのが気になってしまってあまり入り込めず。ぽっちゃり系の女子に、あかね「ぶー」というあだなをつけたり、ゲイ描写もなんだかなー。ふた昔くらい前な感じ。なんかすみません2018/07/21

よっち

40
職場近くの私設マンガ美術館の常連客だった会社員・海老野が後任の美人館長・薫子さんに一目惚れし、彼女を振り向かせるべく彼女の妹・あかねと協力しつつ来館者が持ち込む謎を解決する連作ミステリ。恋を巡るライバルも登場して、美術館専属の探偵として奮闘する割には、恋のアプローチはさっぱりな海老野。事件はわりと殺伐としてましたが、憩いの場と化している美術館を舞台とした、そののんびりとした雰囲気は結構自分好みだったかも。これで終わるといろいろ消化不良感もあって、理解はできるけどそうなるかと思った結末だったので続巻を期待。2015/09/06

UK

27
ちょっと珍奇なタイトルにどんな話かなとワクワクして開けば、なんだ、美人の美術館館長に一目ぼれしたご近所サラリーマンの話か。しかも各章謎解きとあって、ビブリアかタレーランのような様相。とは言っても面白いんだけどさ。しかしこの館長さんは美女と言ってもなんか凡だなと思ってたら、そういうことなのね。いかにも続編がありそうなラストだけど、ここでお話は止めた方が粋な気がする。良かったけどね、初読みが「琥珀枕」だったから、この著者にはもっと奇抜な話を期待したいなあ。2017/09/09

瀧ながれ

26
ビルの二階にある小さな美術館を舞台にした、ご近所ミステリー。人間関係の謎から殺人事件まで七本の短編が収録されていて、どれもちょっとしたひねりがあっておもしろかった。探偵役の会社員・海老野と、彼が憧れる美しい美術館館長・菫子さん、その妹の同人誌まんが家・あかねの関係が、親戚くらいの距離感で、なんとも居心地がいい。…中盤で「これはもしや、こういう真相か?」と推理させながら、斜めむこうにオチを放り投げた『ペイバー』が、印象に残った。チロリさんに会いたいね(笑)。2015/06/23

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