創元推理文庫<br> 海賊島の殺人

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創元推理文庫
海賊島の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 393p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488437121
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

〈王国〉周辺の海域を荒らし回る海賊連合〈南十字星〉の首魁アルバート・リスターが、海賊退治で勇名を馳せる海軍提督バロウズ卿を誘拐した。その救出命令を受けた若き海軍大尉アラン・クリフォードと大酒飲みの密偵ソープは、海賊に変装して〈南十字星〉への接近を試みる。しかし彼らを待ち受けていたのは、大海賊が遺した幻の財宝捜しと孤島で起きる連続殺人だった。【『北半球の南十字星』改題文庫化】

沢村浩輔[サワムラコウスケ]
著・文・その他

内容説明

海軍提督バロウズ卿が、“王国”周辺の海域を荒らす海賊連合“南十字星”を率いる謎の男リスターに誘拐された。提督救出の密命を受け、“南十字星”へ潜入したアラン・クリフォード大尉は、海賊たちの拠点の島で殺人事件に遭遇する。リスターに指名されて犯人捜しに乗りだしたアランだが、海賊たちは次々と殺されてゆく。若き大尉は己の剣と推理によって事件を解決できるのか?

著者等紹介

沢村浩輔[サワムラコウスケ]
1967年大阪府生まれ。2006年、「『眠り姫』を売る男」で第3回ミステリーズ!新人賞最終候補作に選出される。翌07年、同賞に投じた「夜の床屋」で、第4回ミステリーズ!新人賞を受賞。同作を表題とした短編集で本格的なデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

132
海洋冒険譚✕謎解きミステリー=ハラハラドキドキが止まらない!!海軍提督が海賊連合軍に拉致されてしまった。救出に向かうべく、アラン大尉は名を変えて自身も海賊となって連合軍へ潜入捜査に入る。向かった先は海賊たちが根城としている“海賊島”。そこで待ち受けていたのは驚愕の連続殺人事件だったのだ…。あぁ~面白かった!前半はまるで『パイレーツ・オブ・カリビアン』の様な臨場感のある世界を描き、後半は一気にミステリーの度合いが色濃くなる。大胆不敵なその構成はまさに沢村版“二刀流”。ロマン溢れる一冊でした🏴‍☠2022/09/23

森オサム

37
奇妙奇天烈摩訶不思議。ファンタジー要素有りの海洋冒険小説を読んでいたら、クローズドサークルの本格ミステリーに変貌してしまった。大名作アニメ「宝島」の世界。さあ~行こう~夢にみた島へと~、と機嫌よく歌っていたはずなのに。で、このキメラ作品が面白かったのか?、つまらなかったのか?、と聞かれると、まずまず良かったのではないかと思います。かなり強引な設定、展開ですので、突っ込めばキリは無い。ただ、ジョン・シルバーもグレーも出ないけど「宝島」、(パイレーツ・オブ~では無い)、お宝を探しに海へ出ようじゃないか(笑)。2022/09/29

カノコ

33
夜の床屋でデビューした著者初となる本格推理長編は、海賊たちの世界が舞台。最初の登場人物一覧に怯んで中々手をつけられなかったのだが、読み始めてみたらまあ面白い。豪快で剛腕な海賊たち、胸が高鳴る宝探し、大海原の大冒険…わたしたちがドキドキする大好きな要素が盛り沢山。ワクワクせずにはいられない。後半から漸くミステリらしく殺人事件が発生するが、正直なところ派手さはない。けれど、胸のすくような展開が本当に気持ちよくて、爽快な読書だった。ノベルスから改題されているようだが、そっちの方が良かったんじゃないかと思う。2018/08/29

タカギ

28
沢村浩輔といえば『夜の床屋』。「え、あれ? 私はどこに立っているの?」みたいな、知らないうちにワープしていたみたいな凄い話だった。今作は海洋冒険小説+連続殺人。事件の黒幕が不愉快な人物だけど、話としては面白かった。ひとつ望むなら、探偵役のバート(アラン)に魅力がもう少し欲しかった。アクションシーンを入れるとか。相棒のソープは芸術家でまあまあ魅力的なので。表紙絵が緒方剛志だと思っていたら違ったので驚いた。似てる…。2022/01/17

hnzwd

28
海洋巨編に加えて、クローズドサークルまで味わえる一冊。もう一捻り欲しかったかも。2019/04/15

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